社会人話し方講座 2014

2月18日に「社会人話し方講座」が開催されました。ここでは、企業実習(インターンシップ)に参加した学生2人の実習報告を紹介します。

社会人話し方講座について                                        

人間文化学科では、4年間の学びの中心に「言語運用能力の育成」を置いています。その実践活動の一つとして、2011年度から企業における営業や、接客、接遇のあり方に重点を置いた企業実習を実施してきました。2014年度は集中講義等との調整が難しく、実習に参加する事ができた学生は2名でしたが、企業の方々のご協力のもと、丁寧なご指導をいただき、大変貴重な経験をしました。

「社会人話し方講座」は実習の締めくくりであり、学生たちの体験の内容を学内の学生と教員に広く知ってもらうとともに、学生を受け入れてご指導下さった企業等の方々に社会での話し方について具体的なお話を伺い、企業と大学のコミュニケーションの場を開くためのものです。そして、何よりも、この会合を今後の学内の教育や学生の就職活動に活かすことが目的です。 

★学生による実習報告★

2年生 蔦功貴 君 (実習先:株式会社ロイヤルコーポレーション)

インターンシップでは毎朝の朝礼にも参加しました。朝礼では、業績の現状や目標を社員全員で確認し、共有する場になっていました。その後は、主にフロント業務や外回りの営業を体験しました。

社員の方に同行した営業では、訪問する場や相手によって話し方や話題が異なり、臨機応変なコミュニケーションが求められることが分かりました。例えば、相手が大学生である場合には、丁寧な話し方をすることはもちろんですが、同時に親しみがある話し方が求められるようです。また、初対面の方や面識を持って日が浅い方の場合には敬語を使い、親しくなってくるにつれ、少し打ち解けた話し方をするなど、相手との距離感が大事だと感じました。
インターンシップ01                
今回のインターンシップを通じて、営業の仕事には、お客様と直接話すことだけではなく、その前に入念な「下調べ」を行うことが求められること、日頃から様々な体験をすることで話題の引き出しを増やすことが必要であることが分かりました。

ロイヤルコーポレーションは、社内の雰囲気がとても良く、働いている人たちが楽しそうであるという点が印象に残りました。企業の方のサポートで、今後の就職活動に向けて、有益なインターンシップになったと思います。

2年生 神原彰乃 さん (実習先:福山ツーリスト)

今回のインターンシップでは、開店の手伝いや領収書の作成、切符の確認作業、外回りの営業など、様々な体験をさせていただきました。また、福山ツーリストに営業に来られた企業や団体の方の話を聞かせていただく機会もありました。特に外回りの営業では、9つもの会社に同行させていただき、旅行業だけではなく、様々な業種を知ることができたので得をしたように思います。

インターンシップ02
 印象的だったのは、電話での対応が多く、旅行業に特有の「業界用語」が使われていた点です。これは、聞き間違いによるミスが企業の信用に関わってくるので、それを防ぐための工夫とのことでした。また、切符の手配などは何人もの人が間違いのないように繰り返し確認しており、お客様からの信頼が第一であることが分かりました。

インターンシップを終え、就職活動や社会に出て行く際に重要と考えたのは次の三点です。まず、相手や場に合わせた適切な言葉遣いをすること。次に、良いことも悪いことも報告する・聞くことによって、不測の事態に備える、あるいは個人や企業の成長につなげることが求められていると感じました。最後に、社会に出てから求められる資格を学生の間に取得しておくことも必要だと思います。また、今回のインターンシップを通じて、一見すると業務とは関係のないような知識であっても、相手との話題づくりなどで役立つことがあることが分かり、見聞を広げることの重要性を感じました。