ゼミ紹介8(小原ゼミ-地理学、社会科教育研究ゼミ)

小原 友行(こばら・ともゆき)ゼミを紹介します。

1 ゼミの指導方針

★地域の「希望」を創造する人材を育成するために,「新しい発想,新しい文化の創造」
 を目指した挑戦的なゼミとしていきたいと考えています。
★学生自身がよりよい地域の未来を考えていく,社会貢献や地域貢献を目指した「サービス・ラーニング」「プロジェクト・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」の取り組みを導入していきたい取り急ぎ。考えています。

2 ゼミの研究対象

★社会科や地歴科の教育に関心をもつ学生に対しては,例えば次の3つのような指導法を取り入れた,アクティブ・ラーニング型の授業開発に挑戦してもらいたいと思います。
① NIE(教育に新聞を)…新聞を活用した授業の開発
② MIE(教育にミュージアムを)…博物館や美術館と連携した授業の開発
③ RIE(教育に落語を)…文化としての落語の手法を取り入れた授業の開発


★地理に関心をもつ学生に対しては,例えば次のような,「地域の希望を見つける」「地域に希望を創造する」ことを目指した研究を期待したいと思います。
 ① 地域の里山・里海の再生
 ② 地域における観光地理
 ③ 地域のブラタモリ型地理の発見


3 具体的な指導の内容

3年次のゼミでは
学生一人ひとりが卒業論文の研究テーマを発見することができるように,備後地域の学校・博物館等の教育施設や里山・里海を活用した官公庁・企業・観光施設等のフィールドスタディを教員と学生が協働で行います。そのことを通して,研究の意味や方法,社会人としてのコミュニケーションのあり方等についても指導したいと考えています。


4年次のゼミでは
学生一人ひとりの卒業論文のテーマについて,各自が研究した成果を発表し,それを教員と学生との対話を通して深めていく。そのことを通して,卒業論文にまとめていきます。


4 2018年度の「文化演習Ⅰ・Ⅱ」における「新聞記者になる」の取り組み
★「文化演習Ⅰ・Ⅱ」の授業の全体像を紹介します。

【前期】
◎地元紙である中国新聞の地方面の下記の記事から,備後地域の希望がみられる記事を選択して紹介する。


◎新聞記事に掲載されている人物や施設を見学し,インタビューする。
(休耕田を活用した御調町のグリーンパパイア,地元でアンネと出合える福山市のホロコースト記念館などを訪問)


◎中国新聞尾道支局の田中謙太郎記者の書いた記事を読む。
 ① 「小規模校の挑戦 地元からの進学増探る」(中国新聞,2018年4月2日)
 ② 「廃校活用 島の魅力発信」(中国新聞,2018年4月25日)など


◎支局を訪問し,新聞記者から取材の方法を聞き取る。(田中謙太郎記者への取材)


◎これまでの取材にもとづいて,「はがき新聞」を個人で作成する。


【後期】
◎「しまおこし新聞」づくり
・地域貢献にチャレンジしている広島県立瀬戸田高等学校の「しまおこし事業部」の高校生を取材する。
・5名で役割分担(表面記事,裏面記事,社説,コラム欄,写真)して,A4版裏表の「しまおこし新聞」(一次案)を作成する。
・「しまおこし新聞」一次案を全員で検討し,改善案を話し合う。
・改善案(二次案)を作成し,広島県立瀬戸田高等学校に送付し,改善意見を求める。
・改善意見に基づいて,「しまおこし新聞」(三次案)を作成する。
・見出しについて,中国新聞読者広報室に意見を求める。
・意見を参考にしながら,「しまおこし新聞」(完成版)を作成し,瀬戸田高等学校および田中謙太郎記者に送付する。


◎各自の新聞づくり
・各自が興味・関心をもった取材対象・地域を見つけ,新聞記者として取材する。
・5名がそれぞれ各A4版裏表の新聞作成にチャレンジする。

 
★授業の様子を写真で紹介します。いろんな人を取材に出かけました。

★受講生が協働で作成した「しまおこし新聞」 


5 2019年度の「文化演習Ⅰ・Ⅱ」における「瀬戸内創生をデザインする」の紹介
★「文化演習Ⅰ・Ⅱ」の授業の全体像を紹介します。

【前期】
◎昨年度の取り組み「新聞記者になる」の振り返りと,本年度の課題を確認する。
◎地元紙や全国紙の地方面の記事から,備後地域の「希望の物語」がみられる記事を探し紹介する。
 
◎地元紙である中国新聞の地方面の連載記事(「芸北交流の架け橋 しまなみ海道20年 第1部「地域振興」)から,しまなみ海道に代表される瀬戸内地域の課題やそれを克服しようとする挑戦の取り組みを読み解く。

◎新聞記事に掲載されている「もの・人・こと」についての取材(調査・見学・聞き取り)を行う。(例:観光冊子「鞆の浦」を開発した小学校6年生のふるさと学習,小さな福山市立動物園の地元密着型チャレンジなど)
◎取材内容に基づいて,「はがき新聞」「コラム」「投稿欄」などに表現する。
【後期】
◎瀬戸内地域の課題を認識したうえで,「瀬戸内創生」をデザインし,それを「はがき新聞」に表現する
◎受講者が役割を決めて,独自の視点から興味・関心をもった「鞆の浦」地域の取材対象を見つけ,新聞記者としての取材を試みる。(以下は,現在進行中
◎取材した内容を持ち寄り,「鞆の浦」の新たな観光価値を話し合う。
◎新たな観光価値を発信する新聞作成にチャレンジする。

 

6 2019年度ゼミ生の卒業論文題目
★5名のゼミ生は,次のようなテーマの卒論に取り組んでいます。
「映画舞台としての尾道の魅力」
「これからの平和教育について〜731部隊を例に考える〜」
「尾道市の空き家活用デザインの提言~再生の視点から~」
「地域活性化の成功事例から考える 人吉市の活性化について」
「神楽による地域活性化~若者が熱狂する「ひろしま神楽」「石見神楽」を例に~」
 
 

 



 
 
 
 
 




 

 

 

 


 
 



 










 










 









 










 








 
 

 
 

 
 
 
 



















ゼミ紹介7(村上ゼミ-ヨーロッパ史研究ゼミ)

今回は、村上ゼミについてご紹介します。
以下は、ゼミ生による紹介文です。

◎先生はどんな人?

村上先生は、親しみやすい先生です。様々な相談にも乗ってくださり、ゼミ面談の時も丁寧な対応をしてくださいました。また、家族想いな所も魅力の一つです。

先生の専門分野は近代ハプスブルク史で、担当科目は世界史、生活文化史、ヨーロッパの歴史と文化などがあります。主に政治史や経済史を取り扱っていますが、文化史にも造詣が深いため、幅広く学べます。
本棚には素敵な写真やマスコットも
◎ゼミの雰囲気は?

4年生6人、3年生7人で構成されています。様々な分野に興味を持っている人が集まっているので、意見交流の場では、自分が持っていない視点からの意見がもらえます。

ゼミ生の研究内容はナチス(ドイツ)、外国から見た日本、都市問題、フェアトレード、スポーツの歴史、食文化、サブカルチャー(仮面ライダー)などの幅広い分野にひろがっています。
先生の著書や翻訳書も並びます
◎最後に一言!
少しでも興味を持った方は、是非、村上ゼミの扉を叩いてください!!