教員による図書紹介(村上ゼミ)
藤原辰史『給食の歴史』(岩波書店、2018年)
みなさんは、これまでに給食に苦しんだことはありませんか。食べるのが遅いこと、あるいは好き嫌いがあることを教員に叱責され、休み時間や放課後に教室に残された苦い思い出はありませんか。かく言う私にも嫌な思い出があります。今回紹介する本は、身近にはありながら、その歴史を考えることがほとんどないと思われる、給食に光をあてた『給食の歴史』という本です。
本書は、年号や人名の記憶に労力を費やすこととは異なる歴史の面白さを教えてくれる労作です。ここでは2つの点に言及しておきましょう。
ひとつは給食という食文化がもつ奥深さです。本書は、給食がもつ3つの側面、つまり大人による子どもへの権力行使、大人に関わる経済的利害の存在、子どもの成長を助け、場合によっては命をつなぐ機能をおさえたうえで、「給食の可能性のために書かれる」〔まえがきより〕ものです。
いまひとつは、研究主題との向き合い方です。文献から得られる知見のみならず、給食現場の声にも耳を傾ける著者の真摯な姿勢には、学生のみなさんにとって学ぶところが多いはずです。実際「ヨーロッパ史文献講読1」において本書を紹介した際には、受講生とともに給食について考える場を共有することができました。少しでも関心を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。
ゼミ紹介8(小原ゼミ-地理学、社会科教育研究ゼミ)
小原 友行(こばら・ともゆき)ゼミを紹介します。
1 ゼミの指導方針
★地域の「希望」を創造する人材を育成するために,「新しい発想,新しい文化の創造」
を目指した挑戦的なゼミとしていきたいと考えています。
★学生自身がよりよい地域の未来を考えていく,社会貢献や地域貢献を目指した「サービス・ラーニング」「プロジェクト・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」の取り組みを導入していきたい取り急ぎ。考えています。
2 ゼミの研究対象
★社会科や地歴科の教育に関心をもつ学生に対しては,例えば次の3つのような指導法を取り入れた,アクティブ・ラーニング型の授業開発に挑戦してもらいたいと思います。
① NIE(教育に新聞を)…新聞を活用した授業の開発
② MIE(教育にミュージアムを)…博物館や美術館と連携した授業の開発
③ RIE(教育に落語を)…文化としての落語の手法を取り入れた授業の開発
★地理に関心をもつ学生に対しては,例えば次のような,「地域の希望を見つける」「地域に希望を創造する」ことを目指した研究を期待したいと思います。
① 地域の里山・里海の再生
② 地域における観光地理
③ 地域のブラタモリ型地理の発見
3 具体的な指導の内容
★3年次のゼミでは
学生一人ひとりが卒業論文の研究テーマを発見することができるように,備後地域の学校・博物館等の教育施設や里山・里海を活用した官公庁・企業・観光施設等のフィールドスタディを教員と学生が協働で行います。そのことを通して,研究の意味や方法,社会人としてのコミュニケーションのあり方等についても指導したいと考えています。
★4年次のゼミでは
学生一人ひとりの卒業論文のテーマについて,各自が研究した成果を発表し,それを教員と学生との対話を通して深めていく。そのことを通して,卒業論文にまとめていきます。
4 2018年度の「文化演習Ⅰ・Ⅱ」における「新聞記者になる」の取り組み
★「文化演習Ⅰ・Ⅱ」の授業の全体像を紹介します。
【前期】
◎地元紙である中国新聞の地方面の下記の記事から,備後地域の希望がみられる記事を選択して紹介する。
◎新聞記事に掲載されている人物や施設を見学し,インタビューする。
(休耕田を活用した御調町のグリーンパパイア,地元でアンネと出合える福山市のホロコースト記念館などを訪問)
◎中国新聞尾道支局の田中謙太郎記者の書いた記事を読む。
① 「小規模校の挑戦 地元からの進学増探る」(中国新聞,2018年4月2日)
② 「廃校活用 島の魅力発信」(中国新聞,2018年4月25日)など
◎支局を訪問し,新聞記者から取材の方法を聞き取る。(田中謙太郎記者への取材)
◎これまでの取材にもとづいて,「はがき新聞」を個人で作成する。
【後期】
◎「しまおこし新聞」づくり
・地域貢献にチャレンジしている広島県立瀬戸田高等学校の「しまおこし事業部」の高校生を取材する。
・5名で役割分担(表面記事,裏面記事,社説,コラム欄,写真)して,A4版裏表の「しまおこし新聞」(一次案)を作成する。
・「しまおこし新聞」一次案を全員で検討し,改善案を話し合う。
・改善案(二次案)を作成し,広島県立瀬戸田高等学校に送付し,改善意見を求める。
・改善意見に基づいて,「しまおこし新聞」(三次案)を作成する。
・見出しについて,中国新聞読者広報室に意見を求める。
・意見を参考にしながら,「しまおこし新聞」(完成版)を作成し,瀬戸田高等学校および田中謙太郎記者に送付する。
◎各自の新聞づくり
・各自が興味・関心をもった取材対象・地域を見つけ,新聞記者として取材する。
・5名がそれぞれ各A4版裏表の新聞作成にチャレンジする。
★授業の様子を写真で紹介します。いろんな人を取材に出かけました。
★受講生が協働で作成した「しまおこし新聞」
5 2019年度の「文化演習Ⅰ・Ⅱ」における「瀬戸内創生をデザインする」の紹介
1 ゼミの指導方針
★地域の「希望」を創造する人材を育成するために,「新しい発想,新しい文化の創造」
を目指した挑戦的なゼミとしていきたいと考えています。
★学生自身がよりよい地域の未来を考えていく,社会貢献や地域貢献を目指した「サービス・ラーニング」「プロジェクト・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」の取り組みを導入していきたい取り急ぎ。考えています。
2 ゼミの研究対象
★社会科や地歴科の教育に関心をもつ学生に対しては,例えば次の3つのような指導法を取り入れた,アクティブ・ラーニング型の授業開発に挑戦してもらいたいと思います。
① NIE(教育に新聞を)…新聞を活用した授業の開発
② MIE(教育にミュージアムを)…博物館や美術館と連携した授業の開発
③ RIE(教育に落語を)…文化としての落語の手法を取り入れた授業の開発
★地理に関心をもつ学生に対しては,例えば次のような,「地域の希望を見つける」「地域に希望を創造する」ことを目指した研究を期待したいと思います。
① 地域の里山・里海の再生
② 地域における観光地理
③ 地域のブラタモリ型地理の発見
3 具体的な指導の内容
★3年次のゼミでは
学生一人ひとりが卒業論文の研究テーマを発見することができるように,備後地域の学校・博物館等の教育施設や里山・里海を活用した官公庁・企業・観光施設等のフィールドスタディを教員と学生が協働で行います。そのことを通して,研究の意味や方法,社会人としてのコミュニケーションのあり方等についても指導したいと考えています。
★4年次のゼミでは
学生一人ひとりの卒業論文のテーマについて,各自が研究した成果を発表し,それを教員と学生との対話を通して深めていく。そのことを通して,卒業論文にまとめていきます。
4 2018年度の「文化演習Ⅰ・Ⅱ」における「新聞記者になる」の取り組み
★「文化演習Ⅰ・Ⅱ」の授業の全体像を紹介します。
【前期】
◎地元紙である中国新聞の地方面の下記の記事から,備後地域の希望がみられる記事を選択して紹介する。
◎新聞記事に掲載されている人物や施設を見学し,インタビューする。
(休耕田を活用した御調町のグリーンパパイア,地元でアンネと出合える福山市のホロコースト記念館などを訪問)
◎中国新聞尾道支局の田中謙太郎記者の書いた記事を読む。
① 「小規模校の挑戦 地元からの進学増探る」(中国新聞,2018年4月2日)
② 「廃校活用 島の魅力発信」(中国新聞,2018年4月25日)など
◎支局を訪問し,新聞記者から取材の方法を聞き取る。(田中謙太郎記者への取材)
◎これまでの取材にもとづいて,「はがき新聞」を個人で作成する。
【後期】
◎「しまおこし新聞」づくり
・地域貢献にチャレンジしている広島県立瀬戸田高等学校の「しまおこし事業部」の高校生を取材する。
・5名で役割分担(表面記事,裏面記事,社説,コラム欄,写真)して,A4版裏表の「しまおこし新聞」(一次案)を作成する。
・「しまおこし新聞」一次案を全員で検討し,改善案を話し合う。
・改善案(二次案)を作成し,広島県立瀬戸田高等学校に送付し,改善意見を求める。
・改善意見に基づいて,「しまおこし新聞」(三次案)を作成する。
・見出しについて,中国新聞読者広報室に意見を求める。
・意見を参考にしながら,「しまおこし新聞」(完成版)を作成し,瀬戸田高等学校および田中謙太郎記者に送付する。
◎各自の新聞づくり
・各自が興味・関心をもった取材対象・地域を見つけ,新聞記者として取材する。
・5名がそれぞれ各A4版裏表の新聞作成にチャレンジする。
★授業の様子を写真で紹介します。いろんな人を取材に出かけました。
★受講生が協働で作成した「しまおこし新聞」
★「文化演習Ⅰ・Ⅱ」の授業の全体像を紹介します。
【前期】
◎昨年度の取り組み「新聞記者になる」の振り返りと,本年度の課題を確認する。
6 2019年度ゼミ生の卒業論文題目
◎地元紙や全国紙の地方面の記事から,備後地域の「希望の物語」がみられる記事を探し紹介する。
◎地元紙である中国新聞の地方面の連載記事(「芸北交流の架け橋 しまなみ海道20年 第1部「地域振興」)から,しまなみ海道に代表される瀬戸内地域の課題やそれを克服しようとする挑戦の取り組みを読み解く。
◎新聞記事に掲載されている「もの・人・こと」についての取材(調査・見学・聞き取り)を行う。(例:観光冊子「鞆の浦」を開発した小学校6年生のふるさと学習,小さな福山市立動物園の地元密着型チャレンジなど)
◎取材内容に基づいて,「はがき新聞」「コラム」「投稿欄」などに表現する。
【後期】
◎瀬戸内地域の課題を認識したうえで,「瀬戸内創生」をデザインし,それを「はがき新聞」に表現する
◎受講者が役割を決めて,独自の視点から興味・関心をもった「鞆の浦」地域の取材対象を見つけ,新聞記者としての取材を試みる。(以下は,現在進行中)
★5名のゼミ生は,次のようなテーマの卒論に取り組んでいます。
「映画舞台としての尾道の魅力」
「これからの平和教育について〜731部隊を例に考える〜」
「尾道市の空き家活用デザインの提言~再生の視点から~」
「地域活性化の成功事例から考える 人吉市の活性化について」
「神楽による地域活性化~若者が熱狂する「ひろしま神楽」「石見神楽」を例に~」
ゼミ紹介7(村上ゼミ-ヨーロッパ史研究ゼミ)
今回は、村上ゼミについてご紹介します。
以下は、ゼミ生による紹介文です。
◎先生はどんな人?
村上先生は、親しみやすい先生です。様々な相談にも乗ってくださり、ゼミ面談の時も丁寧な対応をしてくださいました。また、家族想いな所も魅力の一つです。
先生の専門分野は近代ハプスブルク史で、担当科目は世界史、生活文化史、ヨーロッパの歴史と文化などがあります。主に政治史や経済史を取り扱っていますが、文化史にも造詣が深いため、幅広く学べます。
◎ゼミの雰囲気は?
4年生6人、3年生7人で構成されています。様々な分野に興味を持っている人が集まっているので、意見交流の場では、自分が持っていない視点からの意見がもらえます。
ゼミ生の研究内容はナチス(ドイツ)、外国から見た日本、都市問題、フェアトレード、スポーツの歴史、食文化、サブカルチャー(仮面ライダー)などの幅広い分野にひろがっています。
◎最後に一言!
少しでも興味を持った方は、是非、村上ゼミの扉を叩いてください!!
以下は、ゼミ生による紹介文です。
◎先生はどんな人?
村上先生は、親しみやすい先生です。様々な相談にも乗ってくださり、ゼミ面談の時も丁寧な対応をしてくださいました。また、家族想いな所も魅力の一つです。
先生の専門分野は近代ハプスブルク史で、担当科目は世界史、生活文化史、ヨーロッパの歴史と文化などがあります。主に政治史や経済史を取り扱っていますが、文化史にも造詣が深いため、幅広く学べます。
![]() |
| 本棚には素敵な写真やマスコットも |
4年生6人、3年生7人で構成されています。様々な分野に興味を持っている人が集まっているので、意見交流の場では、自分が持っていない視点からの意見がもらえます。
ゼミ生の研究内容はナチス(ドイツ)、外国から見た日本、都市問題、フェアトレード、スポーツの歴史、食文化、サブカルチャー(仮面ライダー)などの幅広い分野にひろがっています。
![]() |
| 先生の著書や翻訳書も並びます |
少しでも興味を持った方は、是非、村上ゼミの扉を叩いてください!!
【学科HPから移行】井伏鱒二文学・宮沢賢治文学研究室
福山大学人間文化学科日本近現代文学研究室では、2007年から地元の文豪、井伏鱒二の「在所もの」を取り上げて、その舞台や小説に描かれた地域文化の調査を続けてきました。これまで取り上げた小説は、「朽助のゐる谷間」、「鐘供養の日」、「田園記」、「海揚り」、「鞆ノ津茶会記」です。
2016年は、その調査において出会った井伏の福山中学時代の同級生、高田類三氏のご子息奎吾氏から井伏の類三宛未公開書簡がもたらされ、今後の研究の拡張と本格化が可能となったところです。そして、今年度から文部省科学研究費の交付金による新たな調査を始めることとなりました。研究調査10年目の成果です。
また、本研究室では、宮沢賢治学会、中四国宮沢賢治研究会との連携で、井伏鱒二と宮沢賢治の文学を比較するシンポジウム(宮沢賢治学会福山セミナー)を実施してきました。宮沢賢治は井伏鱒二の2歳違いの同時代人であり、同時代の文学として共通するところがあります。今回の井伏鱒二の書簡調査においても、その共通点が予想されています。
これを機に、学生とのフィールドワークや、井伏未公開書簡の研究チーム(本学教授 青木美保、兵庫教育大学大学院教授 前田貞昭氏、本学非常勤講師 谷川充美氏)による調査の情報を、随時報告することとしました。手始めに、昨年度ゼミ生と実施した「鞆ノ津茶会記」フィールドワークの報告書をアップします。
■第一回 高田類三宛井伏鱒二未公開書簡調査(高田家家蔵資料調査)報告
2016年は、その調査において出会った井伏の福山中学時代の同級生、高田類三氏のご子息奎吾氏から井伏の類三宛未公開書簡がもたらされ、今後の研究の拡張と本格化が可能となったところです。そして、今年度から文部省科学研究費の交付金による新たな調査を始めることとなりました。研究調査10年目の成果です。
また、本研究室では、宮沢賢治学会、中四国宮沢賢治研究会との連携で、井伏鱒二と宮沢賢治の文学を比較するシンポジウム(宮沢賢治学会福山セミナー)を実施してきました。宮沢賢治は井伏鱒二の2歳違いの同時代人であり、同時代の文学として共通するところがあります。今回の井伏鱒二の書簡調査においても、その共通点が予想されています。
これを機に、学生とのフィールドワークや、井伏未公開書簡の研究チーム(本学教授 青木美保、兵庫教育大学大学院教授 前田貞昭氏、本学非常勤講師 谷川充美氏)による調査の情報を、随時報告することとしました。手始めに、昨年度ゼミ生と実施した「鞆ノ津茶会記」フィールドワークの報告書をアップします。
■第一回 高田類三宛井伏鱒二未公開書簡調査(高田家家蔵資料調査)報告
教員による図書紹介(清水ゼミ)
清水です。
かなり空いてしまいましたが、ゼミ毎の書籍紹介です。
今回は、清水ゼミで扱った書籍の中から一冊を紹介します。
ゼミの性格上、中国に関するものを時々読みます。
私から「これを読むぞ」というのではなく、学生の希望を聞いた上で、それに合ったものを私が選んでいます。今年は、こちらを選びました。
江戸後期の作家、上田秋成(1734-1809)による怪異小説集です。
江戸後期に流行した伝奇小説は、「読本(よみほん)」とも呼ばれます。
『雨月物語』が収録する小説の舞台はもちろん日本ですが、もともとは中国の小説から取材したものが多いのです。完全なオリジナルではないものの、その文章を読んでいくと、秋成の鋭く豊かな創意が感じられます。
『雨月物語』に限らず、日本人作家による物語の中には中国の小説を翻案したものが多くあります。日本人による翻案の面白さ、独創性によって、外国の作品が日本でも読まれていったのです。このように、地域や時代を超えた「読み手の継承」を念頭に置きながら作品を読むことは大切です。
ゼミでは、『雨月物語』の中から「吉備津の釜」を選んで読みました(ご当地もの?) 浮気性の夫に裏切られた妻の恨みが死霊となって夫や浮気相手に襲いかかります。映像もなにもないのですが、その結末にはぞっとします。
興味のある方は、本書を手に取って想像力をかき立てられるもよし、映像を楽しむもよし(『雨月物語』は映像化もされています。Youtubeで検索してみてください。色々と出てきます)。秋成の怪異ワールドを味わってみてください。
かなり空いてしまいましたが、ゼミ毎の書籍紹介です。
今回は、清水ゼミで扱った書籍の中から一冊を紹介します。
ゼミの性格上、中国に関するものを時々読みます。
私から「これを読むぞ」というのではなく、学生の希望を聞いた上で、それに合ったものを私が選んでいます。今年は、こちらを選びました。
江戸後期の作家、上田秋成(1734-1809)による怪異小説集です。
江戸後期に流行した伝奇小説は、「読本(よみほん)」とも呼ばれます。
『雨月物語』が収録する小説の舞台はもちろん日本ですが、もともとは中国の小説から取材したものが多いのです。完全なオリジナルではないものの、その文章を読んでいくと、秋成の鋭く豊かな創意が感じられます。
『雨月物語』に限らず、日本人作家による物語の中には中国の小説を翻案したものが多くあります。日本人による翻案の面白さ、独創性によって、外国の作品が日本でも読まれていったのです。このように、地域や時代を超えた「読み手の継承」を念頭に置きながら作品を読むことは大切です。
ゼミでは、『雨月物語』の中から「吉備津の釜」を選んで読みました(ご当地もの?) 浮気性の夫に裏切られた妻の恨みが死霊となって夫や浮気相手に襲いかかります。映像もなにもないのですが、その結末にはぞっとします。
興味のある方は、本書を手に取って想像力をかき立てられるもよし、映像を楽しむもよし(『雨月物語』は映像化もされています。Youtubeで検索してみてください。色々と出てきます)。秋成の怪異ワールドを味わってみてください。
2019年度 新入生オリエンテーション
今年度は、学科の定員(50名)を超える60名が入学しました。ここ数年、学科の入学者数は増えてきているのですが、オリエンテーションで、これだけ多くの学生が教室に集まることは初めてです。
恒例の時間割作成も賑やかに、そして順調に進み、途中、新入生の自己紹介も行われました。時間割作成では先輩たちもしっかりサポート。
そして、早いもので4月も終わろうとしています。今回の連休では、「平成」に別れを告げ、「令和」を迎えることになります。次に授業が始まる時は「令和」になっているんですね。今後、私たちは色々なところでそれを実感するのだと思います。
それではみなさま、良い連休を。
![]() |
| 入学式ではスーツでしたが、翌日は私服で。 |
![]() |
| キャンパス内の桜 |
そして、早いもので4月も終わろうとしています。今回の連休では、「平成」に別れを告げ、「令和」を迎えることになります。次に授業が始まる時は「令和」になっているんですね。今後、私たちは色々なところでそれを実感するのだと思います。
それではみなさま、良い連休を。
卒論追い込み時期の、ちょっとした息抜き?―クリスマス
実は昨年度、山川ゼミ・清水ゼミとで合同ゼミを行いました。学生達の発表後は、ケーキやサンドイッチを食べながらの交流会となりました。
今年度は、中国留学から帰ってきた清水ゼミのA君が、「今回は僕たちで企画したい」ということで、山川ゼミ・清水ゼミの学生をはじめ、他ゼミの学生や留学生達を巻き込んでのクリスマスパーティー?となったのでした。
| 男子学生が積極的に調理しています。ありがたい。 |
| おいしかったですよ。シチューはおかわりし放題でした。 |
4年生の学生中心だったので、卒論は大丈夫かなと心配もしました。その後、年が明けると、会のメンバーは無事卒論提出。このパーティーも、気分転換になったみたいです。
| 自己紹介! |
来場者数400人超え!みんな大満足の三蔵祭
Sです。今回は、先月末に行われた三蔵祭の模様について、人間文化学科1年生のYさんに報告してもらいたいと思います。では、どうぞ!
+++++++++++++++++++++++++++++++
朝夕の寒さが身に染みる今日この頃……。
10/28・10/29は、第43回三蔵祭が開催されました。1年生にとっては初めての、
4年生にとっては最後の大学祭となりました。
今回のブログを担当しますは、人間文化学科1年のYです。
私たち人間文化学科1年生は縁日をテーマに、展示と昔遊び体験コーナーをつくりました!
そのタイトルは・・・・・・
『YOUは何しにジンブンへ?』
です!!
1日目は射的をしました!
初日ということで、ドキドキしながら開場を迎えました。
開場してからすぐにお客様がいらっしゃいました。
皆様のあたたかさにふれ、緊張の糸がほぐれました。
2日目は前半はスーパーボールすくい、後半はスーパーボールすくいと射的をしました!
1人で100個以上すくった女の子には、とても驚かされました!!
子どものほうが器用なのかも……?
+++++++++++++++++++++++++++++++
朝夕の寒さが身に染みる今日この頃……。
10/28・10/29は、第43回三蔵祭が開催されました。1年生にとっては初めての、
4年生にとっては最後の大学祭となりました。
今回のブログを担当しますは、人間文化学科1年のYです。
私たち人間文化学科1年生は縁日をテーマに、展示と昔遊び体験コーナーをつくりました!
そのタイトルは・・・・・・
『YOUは何しにジンブンへ?』
です!!
1日目は射的をしました!
初日ということで、ドキドキしながら開場を迎えました。
開場してからすぐにお客様がいらっしゃいました。
皆様のあたたかさにふれ、緊張の糸がほぐれました。
![]() |
| 学科の活動についてのパネルも展示 |
2日目は前半はスーパーボールすくい、後半はスーパーボールすくいと射的をしました!
![]() |
| 射的で景品をもらおう |
1人で100個以上すくった女の子には、とても驚かされました!!
![]() |
| 思わずすくいたくなる… |
子どものほうが器用なのかも……?
海外研修滞在記(台湾・淡江大学)―食と文化と中国語と
清水です。
夏休み中、学科の学生数名が海外研修に参加しました。今回は、台湾の淡江大学の中国語プログラムに参加した3年生のOさんから届いた滞在記を紹介します(今はすでに帰国しています)。
私は台湾の淡水大学で、3週間にわたる中国語夏季集中プログラムに参加しています。現在、台湾に来て2週間が経ちました。台湾での生活も残りわずかとなり、寂しい気分でこの滞在記を書いています。
私が滞在している淡水は台北の北西25Kmに位置しており、夕日や淡水河、淡水老街、食べ物が有名で、歴史ある港町です。私は特に淡水老街が好きで2回行きました。異国風の雰囲気と古い街並みが広がり、出店や観光客、地元の人達で賑わい、活気ある老街で心落ち着く場所です。そして淡水の街の人達の暖かさを感じることができるので誰もがまた訪れたいという気持ちになるのではないかと思います。
![]() |
| 淡水名物鉄卵 |
私自身も初めての海外、留学だったので不安になったり自信が持てない中、淡水の景色や人達に元気を貰いました。今も中国語を勉強していて落ち込むこともありますが、台湾の人ともっと交流していきたいとこのプログラムを通して強く思ったのでこれからも日々中国語に触れまた台湾を訪れたいと思っています!
そして終わりに台湾の珍珠奶茶、日本で言うタピオカは本当に美味しくて普段カロリーを気にする私ですが、もう数え切れないぐらい飲んだほどとても美味しいです。台湾は今の時期毎日の平均気温が35度という暑い気候のため、タピオカは本当に私のエネルギーになっています。台湾はタピオカの店がとても多いので飽きないですね〜。飲み比べするのが私の日々の楽しみになっています。
勉強だけではなく美味しい食べ物を食べたり探したり出来るのも留学の魅力で街の文化を感じることが出来るなと日々思います。残り少ない台湾での生活ですが、悔いの残らないよう自分なりに頑張ります!
![]() |
| 小白宮から眺めた淡水 |
![]() |
| 紅毛城 |
教員による図書紹介(脇ゼミ)
第一回目は、日本語学研究ゼミの回です。執筆者は脇先生です。では、どうぞ。
___________________________________
脇ゼミでは「文化演習Ⅰ」(3年生前期)で、コミュニケーション研究の入門本を読書会形式で読むことにしています。読書会形式というのは、章ごとに担当者を決めて資料作成→報告→全員で議論というものです。
で、今年度はこの本。
![]() |
| 池田理知子.2015.『日常から考えるコミュニケーション学―メディアを通して学ぶ』ナカニシヤ出版 |
それは、ゼミ学生(特に3年生前期)の関心と可能性は多様なので、最初から“○○学”という狭い枠に囚われてほしくないと考えているからです。「コミュニケーション」を真ん中におけば、たいていの事柄は射程に収まります。「コミュニケーション」を切り口にして、まずは学術的な視点で〈日常〉〈社会〉〈人間〉を俯瞰する。個別の問題設定(卒論のテーマ)はその次です。
そういう観点からするとこの本は実によく考えられていて、「コミュニケーション」は哲学的な問題(例:時間や権力)にも社会問題(公害や共生)にもつながる、ということが実感できます。しかも基本的な概念や人名が無理なく織り込まれていて、今後研究テーマを絞り込もうとする学生たちにはピッタリです。コミュニケーション研究の入門本はここ10年で続々と出版されましたが、その中でもかなり“使える”ものだと思います。
ちなみに、過去の「文化演習Ⅰ」で読んだ本は以下の通り。どれもよい本ですよ。
井上俊・船津衛編.2005.『自己と他者の社会学』有斐閣アルマ
辻大介・是永論・関谷直也.2014.『コミュニケーション論をつかむ』有斐閣
板場良久・池田理知子編.2014.『よくわかるコミュニケーション学』ミネルヴァ書房
教員による自己紹介(番外編:ブクログ紹介)
今月は趣向を変えて、昨年度の読書関連記事を振り返りつつ、「ブクログ」の紹介をしたいと思います。
「ブクログ」…?
「ブクログ」というのは、web本棚サービスを提供しているサイトです。(おそらく「Book Log」から来ているのだと思います。) 下にあるのはブログパーツです。本をクリックするとブクログページが開き、書名がはっきりわかりますよ。
このサイトでできることはいくつかあります。
(1)自分が読んだ本の評価や感想を書く。
(2)他人か書いた感想を読む。
(3)自分の本棚を作る。
人間文化学科では、主に(3)の機能を利用して、「ジンブンの本棚」をコツコツと作っております。本棚には現在200冊くらいの本が登録されています。下の写真はその本棚の画像です。ズラリと本が並んでいます。本好きであれば、書店や図書館に入った時にワクワクするあの感覚があるかもしれません(こちらでは実際のweb本棚を見ることができます)。
バーチャルではありますが、「ジンブンの本棚」は、
・学科教員の専門
・学科教員が今行っている研究
・学科教員が担当する授業
・学科行事に関連する本
など、人間文化学科の特色を手軽に知ることの出来る場所です。その他、これまで定期的にアップしてきた「教員による図書紹介」で紹介された本も登録しています。教員の意外な一面を知ることもできるでしょう。「カテゴリ」機能を使えば、そのカテゴリのみの本を表示することもできます。地味ではありますが、「こんな本もあるんだ」と気楽に本と出会える場所をのぞいてみて下さい。
【参考リンク】
・教員による図書紹介(1)
・教員による図書紹介(2)
・教員による図書紹介(3)
・教員による図書紹介(4)
「ブクログ」…?
「ブクログ」というのは、web本棚サービスを提供しているサイトです。(おそらく「Book Log」から来ているのだと思います。) 下にあるのはブログパーツです。本をクリックするとブクログページが開き、書名がはっきりわかりますよ。
このサイトでできることはいくつかあります。
(1)自分が読んだ本の評価や感想を書く。
(2)他人か書いた感想を読む。
(3)自分の本棚を作る。
人間文化学科では、主に(3)の機能を利用して、「ジンブンの本棚」をコツコツと作っております。本棚には現在200冊くらいの本が登録されています。下の写真はその本棚の画像です。ズラリと本が並んでいます。本好きであれば、書店や図書館に入った時にワクワクするあの感覚があるかもしれません(こちらでは実際のweb本棚を見ることができます)。
バーチャルではありますが、「ジンブンの本棚」は、
・学科教員の専門
・学科教員が今行っている研究
・学科教員が担当する授業
・学科行事に関連する本
など、人間文化学科の特色を手軽に知ることの出来る場所です。その他、これまで定期的にアップしてきた「教員による図書紹介」で紹介された本も登録しています。教員の意外な一面を知ることもできるでしょう。「カテゴリ」機能を使えば、そのカテゴリのみの本を表示することもできます。地味ではありますが、「こんな本もあるんだ」と気楽に本と出会える場所をのぞいてみて下さい。
【参考リンク】
・教員による図書紹介(1)
・教員による図書紹介(2)
・教員による図書紹介(3)
・教員による図書紹介(4)
留学便り「人と国について考えてみる」-中国・貴州師範大学
現在、中国の貴州師範大学に留学中(一年間)の荒井賢くん(4年次生)から、現地の生活について書いてもらいました。貴州は北京や上海といった大都市とはまた異なる地方都市。住んでみなくては分からないことだらけ…。荒井君は何を考えたのでしょうか。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
皆さんこんにちは、荒井です。
貴州へ来てから早8カ月が過ぎようとしています。そうですね、ここでの生活は相変わらず慣れませんが、日本での生活も慣れていないので、慣れる慣れないは問題ではありません、というのが結論です。それよりも大切なことはたくさんありますから。
![]() |
| 左側が荒井君です |
さて、日本人です。
遠慮する、人情味が欠ける、おとなしい、無口、勤勉、真面目、礼儀正しい、掃除好き、南京大虐殺、尖閣諸島、などなど言われました。また日本について、アニメ、綺麗、桜、富士山、広島は原子爆弾が投下された、武士、たこ焼き、寿司、東京、大阪、京都、北海道、などなど言われました。
そうですね、それでもいいと思います。他人が思う日本人、日本で結構です。ただ、全体的な知識としていうことができることは、一般的な範囲だけです。そこには想像力を刺激させる資源はありません。
人と関わろうとするとき、大切なことはなんでしょうか。言葉での交流でしょうか。予備知識を前もって準備することでしょうか。気まずい空気にしないことでしょうか。
私は違うと思います。時間と手間を掛けることです。
よく、「言葉で意思疎通できないときどうする?ボディーラングウィヂ?」と聞かれたことがありました。今なら自信をもってこう答えます。「ひとまずあきらめて、次の機会に備える」。言葉はあまり重要なことではないのです。あ、でも、私が現在、外国語を身につけなければならない立場だということは、もちろん弁えています。心配は不要ですよ、先生方。
私たちは子どもだったとき、どうやって友達を作っていったのでしょう。どうやって世界を測っていったのでしょう。それを思い出せますか。手の届く距離で、あれこれ考えながら、生きていたはずです。
私はどうして、中国に留学することになったのかなあ、と考えると、あれやこれや思い浮かんでくることがありますが、一番の大きな理由は、中国を故郷とする友達ができたからです。なんとなく友達ができた。そこからその人たちが育った環境に興味が湧いてきた。多分このことは、私が現在貴陽にいる大きな原因です。
![]() |
| 福大の留学生達と |
私たちは生まれる場所を選ぶことはできません。当たり前ですね。それなのに、どうして簡単に良いやつ、悪いやつ、と人を分けるのでしょうか。碌に関わってもいないのに、表面的な情報で知った気になって、他人を無意識に攻撃する人間に対して、私はたまに憤りをさえ感じます。
何の知識もなく関わったっていいじゃないですか。最初に会ったときは嫌だなって思っていた人が、半年か一年後になって、なんとなく気の許せる友人になるかもしれない。そこから、その人たちが育った身近な環境(家族とか友人とか先生とか海とか砂漠とか森とか)へ広げていくことだってできます。目の前の個人と、対等な相手として接する。これは、とても大切なことではないのでしょうか。
貴陽は風の流れる街です。寮の裏の方面に思賢山という山があって、私の住む部屋の窓からその森の様子を眺めることができます。たまにリスを見かけます。小鳥が毎日鳴いています。暖かくなってくると、小さな羽虫がたくさん出てきます。冬はたくさん雨が降りました。空が雲で覆われる日は少なくありません。
2017新入生合宿オリエンテーション!
新入生45名とともに、新入生合宿オリエンテーションに参加してくれた2年生のKさんたちから合宿についての記事が届きました。ではどうぞ!
+++++++++++++++++++++++++++++++
新入生の親睦を深めるため、4月5日から6日の二日間でツネイシしまなみビレッジで合宿を行いました。
福山大学での履修決めと新入生の自己紹介を行いました。自己紹介をしてもらう前は、まわりと会話しているように見えなかったのですが、自己紹介で名前と出身と好きなことを言ってもらったことで趣味などでまわりの子と盛り上がっているように見えました。そしてツネイシしまなみビレッジへ行くころにはにぎやかになっていました。
ツネイシしまなみビレッジは新入生が楽しんでもらえるように、学生リーダーの3人で準備したレクリエーションを行いました。まず大学や人間文化学科のことを楽しく知ってもらいたいと思い、手作りの「じんぶんカルタ」を行いました。
「盛り上がらなかったらどうしよう…」と思っていたのですが、楽しそうに参加してくれていました。春休みを使って頑張って作ったのでうれしかったです(*^^*)
かるたの次にジェスチャーゲームを行いました。グループごとに前に出てもらい、箱の中のお題を引いてジェスチャーをしてもらいました。はじめは恥ずかしがっている子や声を出していない子がいましたが、やっていくうちに自然と声が出てきて笑い声が多く聞こえてきました。またグループで協力することで仲が強まったと思います。ジェスチャーゲームの景品でどのグループにもお菓子を用意しました。お菓子を分ける時も楽しそうにしていました。
食事の時や休憩時間ではレクリエーションのおかげか、初めの時とは違い仲良く話をして楽しそうにしていたように感じました。今回の合宿では1年生の仲を少しでも深めることができたのではないでしょうか。これからの4年間を充実したものにしてもらいたいと思います。
大学生活いっぱいたのしもう!!!
+++++++++++++++++++++++++++++++
新入生の親睦を深めるため、4月5日から6日の二日間でツネイシしまなみビレッジで合宿を行いました。
![]() |
| ぜーんぶ手作り!!! |
ツネイシしまなみビレッジは新入生が楽しんでもらえるように、学生リーダーの3人で準備したレクリエーションを行いました。まず大学や人間文化学科のことを楽しく知ってもらいたいと思い、手作りの「じんぶんカルタ」を行いました。
![]() |
| カルタ探し中… |
![]() |
| 構えがきまってます(笑) |
![]() |
| なんのジェスチャーでしょう?(笑) |
![]() |
| ノリノリです(^O^) |
大学生活いっぱいたのしもう!!!
【不定期企画】教員による図書紹介(4)2017年4月
「月1企画」と言いながら、「月1」の看板が次第に揺らいできましたが…それでも、間隔が空きすぎないよう今後も続けていきます。年度初めを飾るテーマは「歴史」です。
脇 先生
学問をするうえで、その領域の歴史、すなわち学史(研究史)を知ることは非常に重要です。研究はその新規性を問われるものですが、自分勝手に何かを「発見」するわけにはいきません。もはや、りんごを落として「重力を発見したぞ!」なんて言えないわけです(検証にはいくらかの意味があるとしても)。つまり、〈今〉と〈これから〉において何が「新しい」のかは、学史という〈過去〉から見えてくるのです。
私が二股をかけている言語学と社会学から一冊ずつ。いずれも学史に沿った入門本であり、まさに王道ともいうべき内容です。特に『社会学講義』は、今読むと富永社会学の“色”も出ていて(読んだ当時はわからなかった…)、昨今の軽薄な新書とは一線を画す名著と言えるでしょう。
二冊とも20年前(!)の本ですし、新書という制約もあって、当該領域のすべて&近年の状況を網羅できているわけではありません。ただ、そこは読み手が補えばよい話。読書にしても授業にしても、学びのきっかけでしかないのです。
古川先生
『武士の家計簿』の作者が、江戸時代の興味ある事柄をわかりやすく書いていている歴史随筆集です。
山東先生
アメリカ英語、とひと口にいってもさまざまな種類があります。イギリスでは使われなくなったがアメリカで生き残った語、元々別の意味で使われていたがアメリカで新たな意味を獲得した語、アメリカの国土に合わせてつくられたアメリカ起源の新しい語、既存の単語を結合させてつくられた語、外国語から借用された語、などです。本国で使われていた英語が、徐々にアメリカらしさを増していった要因は何なのでしょうか。
この本は、アメリカ英語の歴史を17世紀から半世紀ごとに9つの時期に分け、各地域でどのような語が使用され始めたかについて概説しています。普段皆さんが何気なく使っている英語の意外な歴史が見えてくるかもしれませんよ。
山川先生
今回は「歴史」がテーマですから、表題に「歴史」がつく書籍を紹介します。ここではヘロドトス、松平千秋訳『歴史』上・中・下(岩波文庫)を取り上げます。
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスは、紀元前5世紀にペルシア帝国とアテナイを中心としたギリシアの諸ポリス連合とが衝突した戦争を叙述しました。その書の冒頭で「本書はハリカルナッソス出身のヘロドトスが、人間界の出来事が時の移ろいとともに忘れさられ、ギリシア人やバルバロイ(異邦人ここではペルシア人)の果たした偉大な驚嘆すべき事績の数々—とりわけ両者がいかなる原因から戦い交えるに至ったかの事情—も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れて、自ら研究調査したところを書き述べたものである」と自らを名乗り、そして自分自身が実際に出かけて研究調査ヒストリアしたことを記述しますが、その真偽のほどは読者の判断に委ねています。
全9巻のうち、最初の4巻はペルシアの拡大とその周辺地域の地誌・風土、風俗・習慣を記述し、当時の人々の生活に関わる貴重な情報を提供しています。特に第2巻はエジプトについて叙述していますが、ミイラ作りに至るまで興味深い話がたくさん盛り込まれています。第5巻で、ペルシア戦争の原因となったイオニア反乱が記述され、次いで第6巻でマラトンの戦い、第7巻でスパルタ王レオニダスが率いるスパルタ精鋭軍が玉砕したテルモピュライの戦い、第8巻でペルシア軍を退却させるキッカケとなったサラミスの海戦、第9巻でプラタイアイの戦い、ミュカレの戦いでペルシア軍が敗走するまでを時系列で叙述しますが、読者は知らず知らずに仕入れた情報を駆使し、奇想天外なエピソードを織り込んだヘロドトス・ワールドに引き込まれていきます。
柳川先生
① ストレートに「歴史」に関連する本を紹介しようとすると、あまりに多いので迷ってしまって断念
② 歴史関係の本がズラッと並ぶのであれば、(これまでにも歴史に関連するものを選んでいるので)ここは一つ違った切り口で…という発想の転換
③ 今年度卒業する学生が卒業論文のテーマに選んでいたので、読み返してみたくなった
以上の3点から。さすがに「タイトルが西暦」だからという訳ではなく、主人公の仕事が「歴史を改竄すること」という点で「歴史」に関連する本。
歴史を支配者の都合の良いように改竄する、あるいは過去の事物を顧みることのない社会、というのはディストピアを描いた作品の定番設定の一つかもしれない(少なくとも、私の中の「世界3大ディストピア小説」には共通している)。
作中では、遠い過去だけではなく、これから「歴史」になる日々の情報もせっせと改竄され続けているので、個人の記憶も信用できない。歴史にせよ現在の情報にせよ、支配者の都合の良いように変えられる世界というのは恐ろしい。とは言え、歴史も今日のニュースも、「誰か」によって伝えられていることは現実の世界でも変わりない。
歴史の本ではないものの、歴史や記録について考えさせるフィクションだと思う。
清水
私のゼミでは、中国茶(や日本の茶道)を卒論テーマに取り上げる学生がいます(数年に一人の割合で)。そうなると、あたらねばならないのが「茶の歴史」。そして、茶の歴史を辿っていくと必ず出会うのが、茶聖と謳われた陸羽(りくう)の『茶経』です。
本書を読むと、茶は単なる飲料ではなかったことが実に細やかな視点から語られています。わかりやすいものを紹介すると、例えば茶の史料集とも言える「七之事」には、茶の効用について、「人に力をつけ、志を悦(よろこば)しくさせる」とあります。身心の健康増進にもってこい、というわけです。
昔、北京に住んでいたときに通っていた茶店ではこんなことを言われました。「お茶でも酔うんだよ。」 蓋碗を傾けつつ、お茶に酔いながら(本当にフラフラしてくる)、茶の真髄に触れるのも良いものだと思います。
脇 先生
学問をするうえで、その領域の歴史、すなわち学史(研究史)を知ることは非常に重要です。研究はその新規性を問われるものですが、自分勝手に何かを「発見」するわけにはいきません。もはや、りんごを落として「重力を発見したぞ!」なんて言えないわけです(検証にはいくらかの意味があるとしても)。つまり、〈今〉と〈これから〉において何が「新しい」のかは、学史という〈過去〉から見えてくるのです。
![]() |
| 加賀野井秀一『20世紀言語学入門』、講談社、1995 |
![]() |
| 富永健一『社会学講義』、中央公論社、1995 |
二冊とも20年前(!)の本ですし、新書という制約もあって、当該領域のすべて&近年の状況を網羅できているわけではありません。ただ、そこは読み手が補えばよい話。読書にしても授業にしても、学びのきっかけでしかないのです。
古川先生
![]() |
| 磯田道史『江戸の備忘録』、文春文庫、2013 |
山東先生
アメリカ英語、とひと口にいってもさまざまな種類があります。イギリスでは使われなくなったがアメリカで生き残った語、元々別の意味で使われていたがアメリカで新たな意味を獲得した語、アメリカの国土に合わせてつくられたアメリカ起源の新しい語、既存の単語を結合させてつくられた語、外国語から借用された語、などです。本国で使われていた英語が、徐々にアメリカらしさを増していった要因は何なのでしょうか。
![]() |
| Richard Bailey(著), Speaking American: A History of English in the United States, Oxford University Press, 2015 |
山川先生
今回は「歴史」がテーマですから、表題に「歴史」がつく書籍を紹介します。ここではヘロドトス、松平千秋訳『歴史』上・中・下(岩波文庫)を取り上げます。
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスは、紀元前5世紀にペルシア帝国とアテナイを中心としたギリシアの諸ポリス連合とが衝突した戦争を叙述しました。その書の冒頭で「本書はハリカルナッソス出身のヘロドトスが、人間界の出来事が時の移ろいとともに忘れさられ、ギリシア人やバルバロイ(異邦人ここではペルシア人)の果たした偉大な驚嘆すべき事績の数々—とりわけ両者がいかなる原因から戦い交えるに至ったかの事情—も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れて、自ら研究調査したところを書き述べたものである」と自らを名乗り、そして自分自身が実際に出かけて研究調査ヒストリアしたことを記述しますが、その真偽のほどは読者の判断に委ねています。
![]() |
| ヘロドトス(著)、松平千秋(訳)『歴史』上・中・下、岩波文庫、1971 |
柳川先生
① ストレートに「歴史」に関連する本を紹介しようとすると、あまりに多いので迷ってしまって断念
② 歴史関係の本がズラッと並ぶのであれば、(これまでにも歴史に関連するものを選んでいるので)ここは一つ違った切り口で…という発想の転換
③ 今年度卒業する学生が卒業論文のテーマに選んでいたので、読み返してみたくなった
以上の3点から。さすがに「タイトルが西暦」だからという訳ではなく、主人公の仕事が「歴史を改竄すること」という点で「歴史」に関連する本。
![]() |
| ジョージ・オーウェル(著)、高橋和久(訳)「1984年」早川書房、2009 |
作中では、遠い過去だけではなく、これから「歴史」になる日々の情報もせっせと改竄され続けているので、個人の記憶も信用できない。歴史にせよ現在の情報にせよ、支配者の都合の良いように変えられる世界というのは恐ろしい。とは言え、歴史も今日のニュースも、「誰か」によって伝えられていることは現実の世界でも変わりない。
歴史の本ではないものの、歴史や記録について考えさせるフィクションだと思う。
清水
私のゼミでは、中国茶(や日本の茶道)を卒論テーマに取り上げる学生がいます(数年に一人の割合で)。そうなると、あたらねばならないのが「茶の歴史」。そして、茶の歴史を辿っていくと必ず出会うのが、茶聖と謳われた陸羽(りくう)の『茶経』です。
![]() |
| 陸羽(著)、布目 潮フウ(さんずい+風)(訳)『茶経 全訳注』、講談社、2012 |
昔、北京に住んでいたときに通っていた茶店ではこんなことを言われました。「お茶でも酔うんだよ。」 蓋碗を傾けつつ、お茶に酔いながら(本当にフラフラしてくる)、茶の真髄に触れるのも良いものだと思います。
2016年度「卒業論文発表会」!
2/16、4年次生にとっての最後の山場…である「卒業論文発表会」が行われました。
質疑応答では学生や教員から鋭い質問が飛び、答えに窮する学生もいれば、これまで蓄積してきた知識をもとに自身の考えや思いを答える学生もいました。
今回は発表者が多いこともあり、3会場に分かれての発表となりました。主査・副査を務める教員は複数の教室をあちこち移動…ということもあり、非常に慌ただしくもありました。
また、この日は4年次生以外の学生にとっても行事のある日でした。朝から夕方までと1日がかり。
10:00から 「所属ゼミの発表」(2年次生)
10:40から 「社会人話し方講座」(1、2、3年次生)
昼食(お弁当が出ました)
13:00から17:00 「卒業論文発表会」(全学年)
1~3年次生は、興味のある発表を自由に聞くことができる良い機会だったと思います。
4年次生のみなさん、発表ご苦労さまでした。今年度の卒論題目については、学科HPに掲載する予定です。
質疑応答では学生や教員から鋭い質問が飛び、答えに窮する学生もいれば、これまで蓄積してきた知識をもとに自身の考えや思いを答える学生もいました。
| 汗と涙の結晶… |
| 終盤の発表になると人も次第に減ってゆきますが、発表者にとっては緊張する時間ですね。 |
10:00から 「所属ゼミの発表」(2年次生)
10:40から 「社会人話し方講座」(1、2、3年次生)
昼食(お弁当が出ました)
13:00から17:00 「卒業論文発表会」(全学年)
1~3年次生は、興味のある発表を自由に聞くことができる良い機会だったと思います。
4年次生のみなさん、発表ご苦労さまでした。今年度の卒論題目については、学科HPに掲載する予定です。
登録:
投稿 (Atom)










































