ルクシアタで朗読ライブ!-「福山大学朗読愛好会」より

清水です。今回は学科の学生が12/20に参加した「灯りの朗読会」について、学科の学生に記事をお願いしました。ではお願いします!

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はじめまして、人間文化学科2年のKです。

このたび、私の所属する「福山大学朗読愛好会」のメンバーで、12/20の「灯りの朗読ライブ」にて約15分間に渡る朗読を披露させて頂きました!(12/12~20まで、福山市民図書館で開催された「ルクシアタ2015」のイベントの1つです

演目は、地元作家である井伏鱒二の短編「朽助のいる谷間」を三場面に分け、抜粋したものです。また、青年、朽助、少女という3人でパート分けして各々演じたのですが、配役も合っており、良かったと思いました。私は少女役でしたが、普段少女のセリフをいうことがをやることがあまりなかったのでとても楽しかったです!皆様も是非、「朽助のいる谷間」、ご一読下さい!

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当日を迎えるまで様々なことがありました。

まず、この「福山大学朗読愛好会」(命名は我らが青木先生)、発足は約2ヶ月前という、ある意味超過密スケジュールでした(笑) 青木先生に声を掛けていただいたと思えば、いつの間にかこの「朗読愛好会」のメンバーとなっていました。

それからはまさに光陰矢のごとし。あっという間に練習期間が過ぎ、本番が近づきました。本番3日前には、今回バックミュージックに素晴らしい箏(しかも弦が17本ある!)の演奏をして下さった甲便さんとのたった一回の合同練習を経ていざ本番。

練習風景!

本番前はみんな緊張していました!(きっと極度に緊張する私の感情がうつってしまったのだと思います、ごめんなさい(笑)) ですが結果、沢山の方々の前で精一杯の朗読が出来たのではないかと思います!

演目終了後に司会の方から少し質問をいただいたのですが、そのときまで私達の言葉に耳を傾けて下さった聴衆の皆様には本当に感謝しかありません。ありがとうございました!最初は本当に2ヶ月後に朗読ライブ出場という急なお話で皆戸惑っていましたが、結果として出来たものが良いものになり、本当に部員一同、安堵と達成感で胸が一杯です。

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改めまして。

青木先生をはじめ、甲便さんやチラシ製作に携わって下さった皆様、授業中に朗読ライブの宣伝をして下さった重迫先生、司会者様、スタッフの皆様…あげるとキリがありませんが、本当にお世話になりました。そして本当にありがとうございました!

そしてこれを機に井伏鱒二作品をはじめ文学の良さ、大切さをを少しでも朗読を通じて知って頂けるのであればこれに越した喜びはありません!最初は朗読ライブのみのために結成された愛好会ですが、今後も継続していく予定です。これからも「福山大学朗読愛好会」、頑張って参りますので応援よろしくお願いいたします!

ちなみに、参加も随時OKなので、参加を希望する方は人間文化学科の青木先生を訪ねて下さい!!! お待ちしております。想い出に残る1日。実りある1日になったことへの喜びを噛み締めつつ、この辺りで筆を置かせて頂きます。最後までありがとうございました!

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ふたたび清水です。Kさん、ありがとうございました。当日の模様は、学長室ブログにもアップされています(青木先生からのご寄稿です)。チェックしてみて下さいね。


図書館セミナー「本de自分史―もうすぐ絶滅するという紙の書物について―」(回想篇)

清水です。今回は、今年5月に行われた図書館セミナー(舞台裏)の記事を再アップします。担当は脇先生です。ではどうぞ。

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去る5月27日(水)に、平成27年度の「第一回図書館セミナー」が開催されました。このイベントについては、すでにKさんによる報告が学長室ブログにアップされています。ということで、学科HPでは、企画者自らこのイベントの“舞台裏”を明かそうと思います。

【序】妄想からの構想

きっかけは雑談から。

そもそもの発端は、友人との雑談でした。「初めて買ったCDって何だったか覚えてる?」と、質問したのかされたのか…ある程度年齢を重ねると、過去を振り返りたくなるときがあるものです。みなさんの「初めてのCD(レコード?)」は何でしたか?

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A4/dp/B00005G3WK/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1433146024&sr=1-4&keywords=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A4

http://www.amazon.co.jp/BOOM-UNICORN/dp/B009TUHJME/ref=sr_1_2?s=music&ie=UTF8&qid=1433146012&sr=1-2&keywords=%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3+boom

ちなみに私は、中学三年生あたり、たぶん次の二つのどちらかです(ジャケットをクリックするとAmazonのページに飛びます)。そのとき、ふっと思ったのです。 「初めてのCD」は話題に出ることがあっても、「初めての本」はなかなか話題に上らないなぁ…あ、これ面白いかも、と。

三人の“語り部”とタイトル

「図書館セミナー」の依頼がきたのは、そんなときでした。
 従来の講演形式ではなく、複数人の“語り部”で雑談(?)をするという発想は、芸能人や作家などが行うトークイベントからいただきました。大学のイベントも、もっと肩の力を抜いたもののほうがきっと面白いはず。

イベントのタイトルはすぐに決まりました。某ドーナツ屋さんの人気メニューから「本de自分史」。サブタイトルは、エーコ(イタリアの文学者・哲学者)の本から「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」。

このサブタイトルをつけたのにも、理由があります。スマホの普及が私たちに及ぼす影響について考えたかったからです。紙媒体の「本」を擁護するというよりも、「書く/読む」が日常から消えていくことの功罪や、それがもたらす私たちの変化を捉えたかったのです。別の表現をすれば、「本は豊かな心を育む」などといった感情論的な反応ではなく、電子書籍に正面から立ち向かえる切り口を見つけたいと考えたのでした。

【破】三人×三問の化学反応

三つの質問

さて、私が“語り部”として声をかけたのは竹盛先生と若松先生でした。竹盛先生と私は国語(日本語)という分野での共通項があり、若松先生と私は同級生という年齢での共通項がありました。専門分野や年齢でどのような違いが出てくるのか…このイベントでの最大のポイントは、人選にあると思います。

私を含めた三人は、事前に以下のアンケートに回答しました。みなさんの答えはどのようなものでしょうか?

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今まで読んだ本の中から「この3冊」(ターニングポイントになった本/印象に強く残っている本など)を挙げてください。ただし、1冊目については「記憶の中で最初に出てくる本」という条件をつけます。

① 記憶の糸を手繰って過去の記憶を呼び覚ましてください。
                                                 記憶の糸の端にある「最初の本」は何ですか?
② 次の1冊を挙げてください。

③ 最後の1冊を挙げてください。

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三人の結果は以下の通りです(クリックするとamazonのサイトにとびます)。

竹盛…① モーツアルトの伝記 
     ② 竹内芳郎『言語・その解体と創造』
     ③ 椎名誠『定本 岳物語』

脇……① コナン・ドイル「まだらの紐」
          ② 山田詠美『ぼくは勉強ができない』
          ③ ロールズ,J.『正義論』

若松…① ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』
          ② アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
          ③ ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』

せっかくなので、当日特に盛り上がったものを一人一冊ずつご紹介。

・脇の一冊:「まだらの紐」
 作者からおわかりのように、そう、シャーロック・ホームズです。たしか小学校三年生か四年生で読んだはず。今なお、伏線のたくさん張られた物語が大好きです。まさに原体験。画面に書名を出した瞬間「おぉ!」という声が。わたしはその後、横溝正史や江戸川乱歩にもハマるのですが、参加者の中にも仲間がたくさんいたようです。

・若松先生の一冊:『ユリシーズ』
 驚きの声があがったのは、その話の長さ。わずか一日を描くために、ハードカバー(邦訳)で三巻! そして、作者であるジョイス特有の表現にも注目が集まっていました。同じイギリス文学である『不思議の国のアリス』もそうですが、原文(英語)片手に読むとその面白さが何倍にもなります。ジョイスの言語感覚は…何と言えばよいのか…とにかく凄まじい。ぜひ一読を。

・竹盛先生の一冊:『定本 岳物語』
この本は父子の物語なのですが、当日は、竹盛先生とかつての教え子の物語が語られました。その内容に、参加者全員の心がたしかに動きました。書くのがもったいないので秘密にしておきます(笑)印象的だったのは、「誰かに気持ちを込めて『贈る』ということができるのは、本であって、データ(電子書籍)ではない」ということです。

【急】俺たちに明日は、ある?-本と大学の存在意義

予想通り、参加者のみなさんは紙媒体の本が好きな方ばかりでした。電子書籍の優れた点を挙げる学生もいましたが、その学生も紙媒体は捨て難い様子。その感覚/感情の正体は一体何なのでしょうか?紙でなければならない理由などあるのでしょうか?

電子書籍やスマホに移行する功罪はきっとあります。問題は、その“罪”がどういうものなのか未だによくわからないということです。もしその“罪”が社会に対して取り返しのつかない悪影響を及ぼすのだとしたら、大きな声で世の中に警告する必要があります。それこそ、私たち人文学系の学科/研究者の仕事だと思うのです。
また逢う日まで

はたして「次回」はあるのか…私にもまだわかりません。ただ、いつかこれを本屋さん(店舗内)で開催したいという野望をもっています。テーマや人選を変えれば、無限の組み合わせで楽しめますよね。どうあれ、“語り部”三人は、楽しい時間を過ごしましたがどっと疲れました(笑)

最後に、ご参加くださったみなさまに心より感謝いたします。私の妄想に振り回された竹盛先生と若松先生にも、感謝と同情を。

小中一貫教育研究会に参加してきました!


12月5日(土)広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校で開催された平成27年度第18回幼小中一貫教育研究会に、主に国語科教育法と英語科教育法を履修している本学科の学生7名(4年生1名、3年生5名、2年生1名)が参加してきました。研究会は2日にわたって開催されましたが、学生達の授業の関係で、二日目の公開授業と教科別協議会の参加となりました。

表情は真剣そのものです

広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校は文部科学省研究開発学校に指定され、研究開発課題を「社会的自立の基礎となる資質・能力及び態度・価値観の体系的な育成のための、幼小中一貫の新領域を核とした自己開発型教育の研究開発」としています。今回はその研究開発課題に基づいて実践された小学校・中学校の授業を観察しました。


こちらも少し緊張気味ですが、生徒以上に熱心に参加しました

学生達は日ごろ教科教育法で学習した理論や研究法を実際授業でどのように実践されているのかを観察することができ大変有意義だったようです。この後、学生たちは各教科教育法の授業の中で研究会を振り返り、小中連携を通した授業や研究課題に基づいた授業のあり方などを議論しました。学生たちは実際の授業を観察し、意欲が高まったようです。

今後、3年生の学生たちは教育実習に向けて教科教育法以外にも様々な事前指導を受け、教育実習の準備に取り掛かっていきます。