ルクシアタで朗読ライブ!-「福山大学朗読愛好会」より

清水です。今回は学科の学生が12/20に参加した「灯りの朗読会」について、学科の学生に記事をお願いしました。ではお願いします!

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はじめまして、人間文化学科2年のKです。

このたび、私の所属する「福山大学朗読愛好会」のメンバーで、12/20の「灯りの朗読ライブ」にて約15分間に渡る朗読を披露させて頂きました!(12/12~20まで、福山市民図書館で開催された「ルクシアタ2015」のイベントの1つです

演目は、地元作家である井伏鱒二の短編「朽助のいる谷間」を三場面に分け、抜粋したものです。また、青年、朽助、少女という3人でパート分けして各々演じたのですが、配役も合っており、良かったと思いました。私は少女役でしたが、普段少女のセリフをいうことがをやることがあまりなかったのでとても楽しかったです!皆様も是非、「朽助のいる谷間」、ご一読下さい!

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当日を迎えるまで様々なことがありました。

まず、この「福山大学朗読愛好会」(命名は我らが青木先生)、発足は約2ヶ月前という、ある意味超過密スケジュールでした(笑) 青木先生に声を掛けていただいたと思えば、いつの間にかこの「朗読愛好会」のメンバーとなっていました。

それからはまさに光陰矢のごとし。あっという間に練習期間が過ぎ、本番が近づきました。本番3日前には、今回バックミュージックに素晴らしい箏(しかも弦が17本ある!)の演奏をして下さった甲便さんとのたった一回の合同練習を経ていざ本番。

練習風景!

本番前はみんな緊張していました!(きっと極度に緊張する私の感情がうつってしまったのだと思います、ごめんなさい(笑)) ですが結果、沢山の方々の前で精一杯の朗読が出来たのではないかと思います!

演目終了後に司会の方から少し質問をいただいたのですが、そのときまで私達の言葉に耳を傾けて下さった聴衆の皆様には本当に感謝しかありません。ありがとうございました!最初は本当に2ヶ月後に朗読ライブ出場という急なお話で皆戸惑っていましたが、結果として出来たものが良いものになり、本当に部員一同、安堵と達成感で胸が一杯です。

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改めまして。

青木先生をはじめ、甲便さんやチラシ製作に携わって下さった皆様、授業中に朗読ライブの宣伝をして下さった重迫先生、司会者様、スタッフの皆様…あげるとキリがありませんが、本当にお世話になりました。そして本当にありがとうございました!

そしてこれを機に井伏鱒二作品をはじめ文学の良さ、大切さをを少しでも朗読を通じて知って頂けるのであればこれに越した喜びはありません!最初は朗読ライブのみのために結成された愛好会ですが、今後も継続していく予定です。これからも「福山大学朗読愛好会」、頑張って参りますので応援よろしくお願いいたします!

ちなみに、参加も随時OKなので、参加を希望する方は人間文化学科の青木先生を訪ねて下さい!!! お待ちしております。想い出に残る1日。実りある1日になったことへの喜びを噛み締めつつ、この辺りで筆を置かせて頂きます。最後までありがとうございました!

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ふたたび清水です。Kさん、ありがとうございました。当日の模様は、学長室ブログにもアップされています(青木先生からのご寄稿です)。チェックしてみて下さいね。


図書館セミナー「本de自分史―もうすぐ絶滅するという紙の書物について―」(回想篇)

清水です。今回は、今年5月に行われた図書館セミナー(舞台裏)の記事を再アップします。担当は脇先生です。ではどうぞ。

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去る5月27日(水)に、平成27年度の「第一回図書館セミナー」が開催されました。このイベントについては、すでにKさんによる報告が学長室ブログにアップされています。ということで、学科HPでは、企画者自らこのイベントの“舞台裏”を明かそうと思います。

【序】妄想からの構想

きっかけは雑談から。

そもそもの発端は、友人との雑談でした。「初めて買ったCDって何だったか覚えてる?」と、質問したのかされたのか…ある程度年齢を重ねると、過去を振り返りたくなるときがあるものです。みなさんの「初めてのCD(レコード?)」は何でしたか?

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A4/dp/B00005G3WK/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1433146024&sr=1-4&keywords=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A4

http://www.amazon.co.jp/BOOM-UNICORN/dp/B009TUHJME/ref=sr_1_2?s=music&ie=UTF8&qid=1433146012&sr=1-2&keywords=%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3+boom

ちなみに私は、中学三年生あたり、たぶん次の二つのどちらかです(ジャケットをクリックするとAmazonのページに飛びます)。そのとき、ふっと思ったのです。 「初めてのCD」は話題に出ることがあっても、「初めての本」はなかなか話題に上らないなぁ…あ、これ面白いかも、と。

三人の“語り部”とタイトル

「図書館セミナー」の依頼がきたのは、そんなときでした。
 従来の講演形式ではなく、複数人の“語り部”で雑談(?)をするという発想は、芸能人や作家などが行うトークイベントからいただきました。大学のイベントも、もっと肩の力を抜いたもののほうがきっと面白いはず。

イベントのタイトルはすぐに決まりました。某ドーナツ屋さんの人気メニューから「本de自分史」。サブタイトルは、エーコ(イタリアの文学者・哲学者)の本から「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」。

このサブタイトルをつけたのにも、理由があります。スマホの普及が私たちに及ぼす影響について考えたかったからです。紙媒体の「本」を擁護するというよりも、「書く/読む」が日常から消えていくことの功罪や、それがもたらす私たちの変化を捉えたかったのです。別の表現をすれば、「本は豊かな心を育む」などといった感情論的な反応ではなく、電子書籍に正面から立ち向かえる切り口を見つけたいと考えたのでした。

【破】三人×三問の化学反応

三つの質問

さて、私が“語り部”として声をかけたのは竹盛先生と若松先生でした。竹盛先生と私は国語(日本語)という分野での共通項があり、若松先生と私は同級生という年齢での共通項がありました。専門分野や年齢でどのような違いが出てくるのか…このイベントでの最大のポイントは、人選にあると思います。

私を含めた三人は、事前に以下のアンケートに回答しました。みなさんの答えはどのようなものでしょうか?

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今まで読んだ本の中から「この3冊」(ターニングポイントになった本/印象に強く残っている本など)を挙げてください。ただし、1冊目については「記憶の中で最初に出てくる本」という条件をつけます。

① 記憶の糸を手繰って過去の記憶を呼び覚ましてください。
                                                 記憶の糸の端にある「最初の本」は何ですか?
② 次の1冊を挙げてください。

③ 最後の1冊を挙げてください。

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三人の結果は以下の通りです(クリックするとamazonのサイトにとびます)。

竹盛…① モーツアルトの伝記 
     ② 竹内芳郎『言語・その解体と創造』
     ③ 椎名誠『定本 岳物語』

脇……① コナン・ドイル「まだらの紐」
          ② 山田詠美『ぼくは勉強ができない』
          ③ ロールズ,J.『正義論』

若松…① ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』
          ② アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
          ③ ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』

せっかくなので、当日特に盛り上がったものを一人一冊ずつご紹介。

・脇の一冊:「まだらの紐」
 作者からおわかりのように、そう、シャーロック・ホームズです。たしか小学校三年生か四年生で読んだはず。今なお、伏線のたくさん張られた物語が大好きです。まさに原体験。画面に書名を出した瞬間「おぉ!」という声が。わたしはその後、横溝正史や江戸川乱歩にもハマるのですが、参加者の中にも仲間がたくさんいたようです。

・若松先生の一冊:『ユリシーズ』
 驚きの声があがったのは、その話の長さ。わずか一日を描くために、ハードカバー(邦訳)で三巻! そして、作者であるジョイス特有の表現にも注目が集まっていました。同じイギリス文学である『不思議の国のアリス』もそうですが、原文(英語)片手に読むとその面白さが何倍にもなります。ジョイスの言語感覚は…何と言えばよいのか…とにかく凄まじい。ぜひ一読を。

・竹盛先生の一冊:『定本 岳物語』
この本は父子の物語なのですが、当日は、竹盛先生とかつての教え子の物語が語られました。その内容に、参加者全員の心がたしかに動きました。書くのがもったいないので秘密にしておきます(笑)印象的だったのは、「誰かに気持ちを込めて『贈る』ということができるのは、本であって、データ(電子書籍)ではない」ということです。

【急】俺たちに明日は、ある?-本と大学の存在意義

予想通り、参加者のみなさんは紙媒体の本が好きな方ばかりでした。電子書籍の優れた点を挙げる学生もいましたが、その学生も紙媒体は捨て難い様子。その感覚/感情の正体は一体何なのでしょうか?紙でなければならない理由などあるのでしょうか?

電子書籍やスマホに移行する功罪はきっとあります。問題は、その“罪”がどういうものなのか未だによくわからないということです。もしその“罪”が社会に対して取り返しのつかない悪影響を及ぼすのだとしたら、大きな声で世の中に警告する必要があります。それこそ、私たち人文学系の学科/研究者の仕事だと思うのです。
また逢う日まで

はたして「次回」はあるのか…私にもまだわかりません。ただ、いつかこれを本屋さん(店舗内)で開催したいという野望をもっています。テーマや人選を変えれば、無限の組み合わせで楽しめますよね。どうあれ、“語り部”三人は、楽しい時間を過ごしましたがどっと疲れました(笑)

最後に、ご参加くださったみなさまに心より感謝いたします。私の妄想に振り回された竹盛先生と若松先生にも、感謝と同情を。

小中一貫教育研究会に参加してきました!


12月5日(土)広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校で開催された平成27年度第18回幼小中一貫教育研究会に、主に国語科教育法と英語科教育法を履修している本学科の学生7名(4年生1名、3年生5名、2年生1名)が参加してきました。研究会は2日にわたって開催されましたが、学生達の授業の関係で、二日目の公開授業と教科別協議会の参加となりました。

表情は真剣そのものです

広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校は文部科学省研究開発学校に指定され、研究開発課題を「社会的自立の基礎となる資質・能力及び態度・価値観の体系的な育成のための、幼小中一貫の新領域を核とした自己開発型教育の研究開発」としています。今回はその研究開発課題に基づいて実践された小学校・中学校の授業を観察しました。


こちらも少し緊張気味ですが、生徒以上に熱心に参加しました

学生達は日ごろ教科教育法で学習した理論や研究法を実際授業でどのように実践されているのかを観察することができ大変有意義だったようです。この後、学生たちは各教科教育法の授業の中で研究会を振り返り、小中連携を通した授業や研究課題に基づいた授業のあり方などを議論しました。学生たちは実際の授業を観察し、意欲が高まったようです。

今後、3年生の学生たちは教育実習に向けて教科教育法以外にも様々な事前指導を受け、教育実習の準備に取り掛かっていきます。

Congratulations!!

 山東です。
 当学科4年生の三宅奈々さんが、11月15日(日)に福山市立大学で開催された、第4回英語プレゼンテーションコンテストで最優秀賞を受賞しました。
 三宅さんは将来、英語教員になることを志望しています。教育実習先やアルバイト先の塾で、英語に苦手意識を抱いている生徒と接するにつれ、どうすれば彼らがそれを克服できるかを模索してきました。そこでフィンランドの教育方法に着目し、日本の教育に一石を投じるプランを披露して来場者の共感を得ることができました。
 以下、三宅さん本人による受賞報告をご覧ください。

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 私は、15日(日)に福山市立大学で行われた、英語プレゼンテーションコンテストに参加し、最優秀賞を頂戴することができました。


 これまで人前で英語を話す機会があまりなかったため、少し照れくささがありました。しかし、先月三蔵祭で行われた英語プレゼンテーションコンテストで優勝したことで、少し自信がつきました。そんな折、先生方が市立大学の件を勧めてくださったので、チャレンジしてみようと出場を決めました。出場者は全部で9名いましたが、そのうち私を含めた2名が福山大学の学生で、あとの7名は福山市立大学の学生でした。
 
 


2日前の13日(金)に市立大学でリハーサルがあり、他の発表者のプレゼンを見ましたが、内容が非常にユニークで、聞いていてとても勉強になりました。それと同時にプレッシャーや焦りを感じましたが、出場するからには結果を残したいと思い、前日も夜遅くまで発音や文章の確認をし、何度も何度も練習しました。

 当日は学生をはじめ、保護者、年配の方まで幅広い年齢層の方々が見に来られていました。私は3番目で、自分の番がくるまで非常に緊張してしましたが、いざ前に立って発表を始めると、緊張はほとんどなくなり「自分の意見を伝えたい!」という気持ちが高まり、伝えることだけに集中してプレゼンを行いました。観客の方々も時に頷いたり、私の問いかけに答えてくださったりするなど、随時反応してくださっていたので楽しんで発表できたように思います。他の出場者の発表からも「自分の考えを知ってほしい!」という気持ちがとても伝わってきて、みんな同じ思いで発表しているのだなと感じました。


「フィンランドの子供たちの学力は世界トップレベル」
 
テー マは “Let’s Incorporate Finnish Education in Japanese Education”です。私は将来英語の教師になりたいと思っており、教育に関する勉強をすすめていくにつれ、フィンランドの教育が注目されていること を知りました。フィンランドの教育の特徴として、教師の学力が高いこと、大学を卒業するまで授業料が無料であること、そして子供たちの個性をとても大切に した教育を行っていることなど、様々なものが挙げられます。それらの特徴を日本にも少しずつ取り入れ、日本の教育をより良いものにしていこうというのが、 私のプレゼン内容です。

以下が発表の一部です:
Let me introduce my proposals to improve Japanese Education system.
   Suppose there are the students who don’t belong to Faculty of Education. If they want to be teachers, they should go to graduate school and they have to learn pedagogy and teaching methods.
Faculty of Education should change its system into six-year course. It is too short for students to learn pedagogy in four years. The term isn’t long enough to be teachers. I think it needs at least six years to be teachers.
  Finnish Education has many important aspects we must learn. So we should incorporate Finnish Education in Japanese Education.

この発表をきっかけに、フィンランドの教育についてさらに深く知りたいと思うようになりました。そして、英語は自分の思いを伝えたり、他の人とコミュニケーションをとったりするための大切な「手段」だということを実感したので、これからも自分の英語のスキルを磨いていきたいです。

青木ゼミによる講演会が行われました

清水です。

2015年10月31日 府中市立図書館 アルフチュールにて、青木教授と青木ゼミの学生たちによる講演会が行われました。題目は 「井伏鱒二の小説「海揚り」と終戦直後の府中の文化サロン」

以下、青木教授による講演会の概要です。

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青木ゼミでは、3年次に共同研究で井伏鱒二の「在所もの」と言われる郷里福山市とその周辺を舞台とする小説を取り上げて、そこに描かれた地域文化についてフィールドワークを続けてきました。

本学の教育振興助成金の補助も得ながら成果を上げてきましたが、今回はその10年目にあたり、戦争直後の府中市を舞台の一つとする小説「海揚り(うみあがり)」を取り上げて、2014年・2015年と調査を続けてきました。その成果を、10月31日に府中市立図書館で発表しました。


青木ゼミの学生による発表
「海揚り」とは、中世に瀬戸内海に沈んだ備前焼のことで、それが大正期に偶然引き揚げられて骨董マニアの間で垂涎の的となったものです。小説ではその1980年代のブームを取り上げています。その回想談の中で、終戦直後の府中市が登場し、主人公(井伏らしき人物)に、初めて「海揚り」のことを教えてくれた骨董屋・平田八春と、府中市の料亭に集まる画家や彫刻家など文化人たちの姿が描かれています。

私たちの調査の目的は、「平田八春」という骨董屋が実在かどうかを知ることにありました。小説内では、主人公と中学時代の同級生ということになっており、芸術的センスにあふれた魅力的な人物です。今年の調査では、府中市在住の聴講生・小川マチ子さんと府中市立図書館副館長・田中いづみ様の協力で、府中市の郷土資料を収集・展示し、「西坊郷土資料館」の看板を掲げる金只彰浩氏を知ることができ、平田八春が実在の人物であることが判明したのです。また、終戦直後の府中市の活発な文化活動についても知ることができました。

会場には、今回の調査で発掘された平田八春氏制作の額絵「八幡神社境内図 皇紀二六〇〇年」及び、料亭の主人で、画家の北川実氏の油絵を拝借し、掲げました。今回の調査で、八春氏の息子さんにお会いしてお話を伺いましたが、この絵との再会に息子さんは涙されました。そして、この講演会を聞きに来られたギャラリーの経営者の方のところに八春氏の絵付けした菓子鉢があることがわかり、これは息子さんに寄贈されました。さらに、北川実氏の絵は、所蔵者・鍋島医院長から府中市立図書館に寄贈されました。

青木ゼミの調査が機縁となり、様々な出会いが生まれ、喜びの輪が拡がったことを嬉しく思います。

 

京都研修旅行2015


915日(火)から17日(木)の日程で、京都・滋賀に研修旅行に行ってきました。今年度の参加者は28人と盛況でした。約半分は1年生、残りの半分は2年生・3年生のリピーターです。
 
初日の15日は朝745分に大学のスクールバス乗場を出発して、広隆寺と高山寺へ。広隆寺では日本史の教科書でもおなじみの半跏思惟像など、仏教美術の数々を拝観しました。残念ながら宝物館内の写真撮影は禁止されています。京都を訪れた際には、ぜひその目で確かめて見て下さい。
 
広隆寺の宝物殿。この中にあの有名な半跏思像が。
高山寺の石水院は鎌倉時代前期の住宅建築の姿を今に伝えています。学生からは「紅葉の季節に来たい」「気持ちがいい、住みたい」との声も…。高山寺のある栂尾は古くからお茶の産地としても知られており、お茶席で抹茶を楽しむ学生もいました。

緑に囲まれ、清滝川のせせらぎが聞こえる高山寺の参道。

奥に見える屋根が石水院。残念ながら中は撮影禁止。  

高山寺内にある日本最古の茶園。
 
2日目は自由研修です。社寺や博物館、古書店など、事前に計画を立て思い思いに巡ります。卒業論文のテーマに関連する場所を見学する学生もいました。

 最終日は生憎の雨でしたが、滋賀県の彦根城と竹生島、長浜に足をのばしました。                                     彦根城は現存する12の天守の1つで、17世紀の初頭に完成しました。また、彦根城には日本で唯一のお城の中の馬屋が残っています。残念ながら、現在修復工事中でしたが、足場が組まれており、屋根の葺き替えの様子を見学することができました。


彦根城の馬屋。現在は保存のため修復工事中。

吹き替え中の屋根を見ることができました。
中には入れない代わりに貴重な体験ができました。。
 
彦根城の天守。中の階段はかなり急です。

 
琵琶湖に浮かぶ竹生島へ、都久夫須麻神社と宝厳寺を見学しました。どちらも柱や壁を彫刻で飾った桃山時代の華やかな建造物です。豊臣秀吉を祀った豊国神社から移築された宝厳寺唐門は現在修復中で全体を見ることはできませんでしたが、扉など一部からでも豪華さを実感することができます。彫刻や金工、蒔絵(漆を塗って金箔などで飾る工芸の技法)で飾られた都久夫須麻神社本殿も、豊国神社に関連する建造物を移築したものと考えられています。


琵琶湖に浮かぶ竹生島。長浜港から船で約30分。

17日は1日雨でした。百数十段ある急な石段を登るのに一苦労。

 
最後は長浜の町を散策して福山へ。さすがに疲れが出たのか、帰りのバスの中は15日の朝とは打って変わって静かでした。





「台湾文化研修2015」レポート

今年度から、「台湾文化研修」という授業がスタートしました。この授業は隔年開講(前期)で、隔週の授業の後、夏休みに一週間ほど台湾の淡江大学にて語学学習や文化体験、観光で組まれたプログラムに参加する、というものです。今年は7名の学生が参加しました(中国語未学習者でも履修可能です)。ここでは、5つの内容に分けて研修旅行の模様をお伝えします。

① 渡航篇
今回、半数以上の学生が初めての台湾、ということで、色々なものが新鮮に映ったようです。桃園空港到着後、現地スタッフと合流する予定がなかなか会えず…ようやく合流できた後は大学へ移動、滞在の手続き、キャンパスツアーなどをこなしました。
淡水駅です。ここから淡江大学までは、バスに乗って5~10分ほど。

バスの中です。全体的に黄色と赤色。今回出会ったバスの運転手さんは、信号待ちの間にすぐそこのお弁当屋さんまでお弁当を買いに行ったり、窓を開けて隣に止 まっているバスの運転手さんとおしゃべりしたりしたりと非常に自由!ところで、このバスにはこいのぼりが飾ってあります。どこでしょう?

② 授業・文化体験篇
授業は初級中国語と会話の授業がありました。学生の中国語レベルはそれぞれですが、実際に中国語でやりとりする経験は基本的にありません。初級中国語は基本的に全て中国語で行われました。また、文化体験では「布袋劇」「剪紙」に挑戦しました。

わかりやすいプリントを使って先生が単語の説明をしています。この写真は最終授業での一コマ。
一生懸命ノートに中国語と発音を書いています…。

 会話の授業では、実用的なフレーズを学びました。ジュース屋では甘さと氷の量が調節できるので、そのために必要なフレーズなどもボードに書いてありました。
布の袋で作った人形を先生が操ります。動きが本当に細かくて、生きているようでした。
下の写真は各自が自分の人形に色を塗っています。やってみると結構夢中になるものです。
 
③ 観光篇
8/17は、「千と千尋の神隠し」の舞台(という説もある)九フン(にんべん+分)ツアー。朝から移動に移動を重ねて、現地についたのはお昼頃。そこから17時まで自由時間ということに。学生スタッフと途中までメインストリートを案内してもらい、その後は自由行動になりました。
夕方になると赤い提灯が光り、とても美しいです。残念ながら、これは残念ながら昼間の写真。
 


茶館に入り休憩。お菓子とお茶(ほぼ飲み放題)を楽しみながら色々な話をしました。

 帰りは東区という繁華街にて現地解散。書店に行った後は夜市へ行き、
地下鉄とバスで大学に戻ります。写真の建物は地下鉄の駅です。
8/19は、地下鉄で台北101、中正記念堂、西門町をまわりました。清水は参加で きませんでしたが、夕方に学生たちと北門駅にて合流し、中国茶専門店や龍山寺(台北最古のお寺)をまわりました。中国茶専門店のご主人から、龍山寺付近に は有名なかき氷のお店があると聞いた私たちは、そこで迷わずマンゴーかき氷を注文。たくさん歩いた後なだけに、おいしかったですね。
 龍山時は、夜でも熱心にお参りにきている現地の方々で賑わっていました。
構内では音楽が流れているんですよ。
龍山時近くの「龍都」。有名なかき氷店は夜も賑やか。昼は行列ができるそうです。
 ④ アクティビティ篇
福山大学クラスとは別に、二週間前から先行しているプログラムがありました。観光などはそのプログラムに参加している学生たちと合流しましたが、その他に帰国前のパーティーに参加しました。淡江大学の学生スタッフが全て企画・運営したようです。最後はそれぞれのクラスとクラス専属の学生スタッフが別れを惜しむ場面も…。
学生スタッフが企画したパーティです。 歌にゲームに盛り上がります。
学生スタッフの李くんと

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日本とはかなり異なる環境で過ごした一週間が終わりました。終わってみれば「早かったな」と思います。ようやく慣れてきた頃に帰国となり、やや物足りなさを感じる学生もいたようです。ですが、バスや地下鉄など、台北での主要な交通機関を頻繁に利用したことで、次回は個人旅行でも気軽に来られるようになったのではないでしょうか。
 
下の写真は終業式の1コマ。中国語センター主任の周先生から修了書が手渡されました。たった一週間でしたが、授業以外にも学ぶことはたくさんあったと思います。帰国後は中国語の勉強をもっと頑張ろうという学生も多かったですね。 
やや緊張気味




9/5 オープンキャンパス

こんにちは。
今回は、9/5に開催されたオープンキャンパスの模様についてお伝えします。

今回も在学生による協力のもと、大学生活の紹介が行われたり、ゼミ紹介や模擬授業が行われたりと盛りだくさんの内容でした。参加してくれた十数名の高校生たちの反応はいかに。


在学生が自ら作成したスライドで大学生活を語ります。

 まずは、学科紹介、教員紹介、そして在学生による大学生活の紹介と続きます。学生によって時間割はさまざま。非常に融通が利く反面、各自の責任も大きいですね。みな、興味津々といった様子でした。その次は模擬授業です。今回はグループごとに分かれてさまざまなテーマについて質問をしたり、回答をしたりという「ゼミ」形式で進められました。

スライドで説明中
在学生もサポート
まず、重迫ゼミに参加している学生から説明がありました。実際のゼミで使用したプリントを配布し、それを参考にグループの中で「議論」するもよし、「情報交換」をするもよし、とのこと。高校生たちやご家族にとっては学生も教員も初対面です。まずは学生や教員から話題を提供することでスタート。

サブカルチャー関連授業の説明

賑やかに「ゼミ」がスタート 

とあるグループの中では、大学生活についての質問などがあがっていました。それを聞きつけた学生が、経験者としてわかりやすく説明をしてくれる場面も。また、野球の話でも熱い議論を戦わせているグループもありました。



自分の興味や関心を他者に対してどのように説明するか、他者とどのようにコミュニケーションをとるか、また、他者からの意見について自分はどのように考えるのか…。時折、グループの近くにいる教員たちがサポートをしながら進められた「ゼミ」の時間は、気づけばあっという間に終了時刻を迎えていました。

人間文化学科には、言語・文学・歴史などさまざまな専門の教員がおり、学生たちの興味・関心にも対応しつつ指導を行っています。自身の興味や関心が、教員のサポートにより一段と面白い趣味や学問となっていくことは、そのまま学生自身の成長にも繋がります。「単に“好きだった”ものを、卒論でここまで突き詰めていくことができて、本当に楽しかった。幸せだった」と話してくれた卒業生の言葉が思い出されます。

現在、学科のHPは移行作業を進めている最中です。公開できる内容はまだわずかですが、今後は少しずつ情報を公開していく予定です。



「文化フォーラム 2014」第5回、盛況に終了 

第5回 ウィリアム・フォークナーとアメリカ文学史 
2014年11月16日(日曜日)
講師:重迫和美(比治山大学 現代文化学部 教授) 

福山大学 人間文化学部人間文化学科主催「文化フォーラム 2014」(全5回)「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」の第5回がふくやま文学館にて無事終了いたしました。 参加人数は、前回同様、20名弱(一般の皆様8名、学生3名、教員7名)でした。

第5回(2014年11月16日日曜日、14:00〜16:00)の今回は、比治山大学・言語文化学科教授、重迫和美先生の「アメリカ文学史とフォークナー」というタイトルでの講演でした。まず、膨大な資料のコピーを用意され、戦前から現代迄の日本におけるアメリカ文学史(研究)の変遷をアメリカで出版された文学史の本の影響も考慮しながら、キャノン(正典)の変化を中心とした実証的なお話でした。そして、フォークナーの評価がどのように変わってきたかをアメリカ文学史の中に位置づけ、「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」を語っていただきました。 

フォーラム5‐1(小)

全回参加して下さった方からも、また田中先生からも、今年度のフォーラム全体を総括するコメントを頂き、全5回のフォーラムを締めくくるにふさわしい機会になったと思います。今回もお越しいただきました皆様に深く感謝致しております。

来年度は、日本文学を中心に皆様にご満足いただける文化フォーラムの開催を企画中ですのでご期待下さい。どうもありがとうございました。
(福山大学 人間文化学部 准教授 重迫隆司)

「文化フォーラム 2014」第4回、盛況に終了

第4回 アーネスト・ヘミングウェイと釣り
2014年10月19日(日曜日)
講師:若松正晃(福山大学 大学教育センター 講師)

福山大学 人間文化学部人間文化学科主催「文化フォーラム 2014」(全5回)「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」の第4回がふくやま文学館にて無事終了いたしました。

参加人数は、久々の秋晴れのためか、20名弱(一般の皆様10名、学生1名、教員5名)でした。
第4回(2014年10月19日日曜日、14:00〜16:00)の今回は、福山大学・大学教育センターの若松正晃先生の「アーネスト・ヘミングウェイと釣り」というタイトルでの講演でした。田中久男先生の将来への期待を込めた紹介の後、自作の写真満載のスライド、作品理解に有効な映像を駆使されての講演であり、ヘミングウェイの魅力が大変分かり易く伝わってくる楽しく、有意義なものでした。

フォーラム4

最後の30分間を質疑応答に当てて頂いたので、会場にお越し頂いたほぼ全員の方から熱心なご質問、コメント、ご感想を頂くことができとてもすばらしい機会になったと思います。今回もお越しいただきました皆様に深く感謝致しております。

さて今年度の文化フォーラムは次回で最後となります。全体のまとめとしてフォークナーとアメリカ文学史の話を学外の先生にお話いただきますので、是非多くの方々にお越し頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(福山大学 人間文化学部 准教授 重迫隆司)

「文化フォーラム 2014」第3回、盛況に終了

第3回 O・ヘンリーとすてきな「贈り物」
2014年10月12日(日)14:00~16:00
講師:本田良平(福山平成大学 経営学部 講師)                                                       

福山大学 人間文化学部人間文化学科主催「文化フォーラム 2014」(全5回)「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」の第3回がふくやま文学館にて無事終了いたしました。参加人数は、またもや連休の中日で、しかも台風19号接近中にもかかわらず、22名(一般の皆様17名、学生2名、教員3名)でした。

第3回(2014年10月12日日曜日、14:00〜16:00)の今回は、福山平成大学の本田良平先生が「O. ヘンリーとすてきな「贈り物」」というタイトルで、O. ヘンリーの「賢者の贈り物」(The Gift of Magi)を英語で少しずつ精読しながら解説されました。様々な既訳を参照しつつ、それぞれの訳者の苦労にも思いを馳せる翻訳論でもあり、翻訳だけではわからない英語の技法を分析しながらのO. ヘンリー文体論でもありました。

第3回フォーラム
                                                                     

90分間熱心に人柄溢れる講演をして頂いたので、質疑応答に当てる時間が少なくなったのが残念でしたが、発表ハンドアウトに先生のメールアドレスがありましたのでお気軽にご質問いただければと思います。毎回、しかも強引な日程にもかかわらずお越しいただきました皆様に深く感謝致しております。

今年度は、残り2回となりましたが、是非多くの方々にお越し頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(福山大学 人間文化学部 准教授 重迫隆司)

「文化フォーラム 2014」第2回、盛況に終了

第2回 エミリー・ディキンスンと音・色
2014年7月20日(日)14:00~16:00講師:重迫隆司(福山大学 人間文化学部 准教授)

エミリー・ディキンスンの詩にはタイトルがありません。それは、生前詩を出版することを拒んだ彼女が、ファシクルと呼ばれる自ら清書した冊子から、自分の詩を親しい人々への手紙の中で送っていたことと関係するかもしれません。

今回は、そんな手紙の中で彼女がタイトルを明かしている有名な詩(A Route of Evanescence / 1489/ J1463)を取り上げ、音と色の表現に注目しながら、ディキンスンの詩を読むおもしろさをご紹介してみたいと思います。

福山大学 人間文化学部人間文化学科主催「文化フォーラム 2014」(全5回)「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」の第2回がふくやま文学館にて無事終了いたしました。参加人数は、連休の中日でもあったため、前回よりは少なく23名(一般の皆様15名、学生3名、教員5名)でした。

第2回(2014年7月20日日曜日、14:00〜16:00)の今回は、本学部准教授の私が「エミリー・ディキンスンと音・色」というタイトルで、詩にタイトルをつけないディキンスンが珍しく “Humming Bird” とタイトルのように言及している、有名な8行の詩、 “A Route of Evanescence” (1489/ J1463)を英語で精読し、解釈を示した上で、拙訳を提出いたしました。 90分間熱心に発表をお聴き頂いた上、質疑応答に当てていた最後の30分間にも、発表者にも参考になるご質問やコメント等をたくさん頂き、ありがたい限りでありました。人生経験を積まれた方々の文学や詩に対する真剣な姿勢には多いに学ぶべきところがあり感謝いたしております。

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次回以降も、魅力的な講演が続きますので、是非多くの方々にお越し頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(福山大学人間文化学部 准教授 重迫隆司)

「文化フォーラム 2014」第1回、盛況に終了

第1回 マーク・トゥエインとアメリカ文学の新生 
2014年5月17日(土)10:30~12:00
講師:田中久男(福山大学 人間文化学部 客員教授)

合衆国の西部ミズーリ州出身のトウェインは、アメリカ文学のリンカーンと呼ばれますが、彼の登場によって、それまでのアメリカ文学の風景が一変しました。その変化の一つは、日常使われる粗野だが、元気のいい野性的な言葉が、現実を生き生きと描く方法を切り拓いたのです。もう一つは、ハックという社会のはみ出し者の野性児の目から、社会のゆがみや矛盾を批判する方法を生み出したのです。つまり、子どもの目の発見です。これによってトウェインは、仮面という大切な文学的武器を手に入れ、想像力を広げることができました。

福山大学 人間文化学部人間文化学科主催 「文化フォーラム 2014」(全5 回)「アメリカ文学はなぜおもしろいのか」の第1回が、盛況に終了いたしました。                                            
参加人数は、ふくやま文学館の落ち着いたセミナー室(定員30名)にちょうど良い35名(一般の皆様24名、学生6名、教員5名)でした。                                                                           
2014年5月17日土曜日、10:30から始まった、第1回は、本学部客員教授(広島大学名誉教授)田中久男先生による、「マーク・トウェインとアメリカ文学の新生―アメリカ人の西進衝動との照応―」でした。                                                                                                              
ジョン・ギャストの有名な絵画「アメリカの進歩」(1872)の読観解きから始まり、アメリカの地図を確認しながら、マーク・トウェイン文学のおもしろさを明らかにしていくもので、先生の博識のみならず、その親しみ易い語り口に会場にいた皆様からは感動の声とともに笑い声も絶えないあっという間のひと時でした。
                                                                                      
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12時までの予定で、質疑応答の時間を15分間取っていたにもかかわらず、ご質問が絶えず、次の予定のため会場を空けなければならないギリギリの時間迄田中先生は会場の皆様に丁寧にご説明されていました。
今回のフォーラムの他の後援者は皆、大学、大学院時代に田中先生に学んだものです。次回以降もがんばって、皆様に「アメリカ文学のおもしろさ」を一生懸命お伝えしていく所存でありますので今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(福山大学 人間文化学部 准教授 重迫隆司)

社会人話し方講座 2014

2月18日に「社会人話し方講座」が開催されました。ここでは、企業実習(インターンシップ)に参加した学生2人の実習報告を紹介します。

社会人話し方講座について                                        

人間文化学科では、4年間の学びの中心に「言語運用能力の育成」を置いています。その実践活動の一つとして、2011年度から企業における営業や、接客、接遇のあり方に重点を置いた企業実習を実施してきました。2014年度は集中講義等との調整が難しく、実習に参加する事ができた学生は2名でしたが、企業の方々のご協力のもと、丁寧なご指導をいただき、大変貴重な経験をしました。

「社会人話し方講座」は実習の締めくくりであり、学生たちの体験の内容を学内の学生と教員に広く知ってもらうとともに、学生を受け入れてご指導下さった企業等の方々に社会での話し方について具体的なお話を伺い、企業と大学のコミュニケーションの場を開くためのものです。そして、何よりも、この会合を今後の学内の教育や学生の就職活動に活かすことが目的です。 

★学生による実習報告★

2年生 蔦功貴 君 (実習先:株式会社ロイヤルコーポレーション)

インターンシップでは毎朝の朝礼にも参加しました。朝礼では、業績の現状や目標を社員全員で確認し、共有する場になっていました。その後は、主にフロント業務や外回りの営業を体験しました。

社員の方に同行した営業では、訪問する場や相手によって話し方や話題が異なり、臨機応変なコミュニケーションが求められることが分かりました。例えば、相手が大学生である場合には、丁寧な話し方をすることはもちろんですが、同時に親しみがある話し方が求められるようです。また、初対面の方や面識を持って日が浅い方の場合には敬語を使い、親しくなってくるにつれ、少し打ち解けた話し方をするなど、相手との距離感が大事だと感じました。
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今回のインターンシップを通じて、営業の仕事には、お客様と直接話すことだけではなく、その前に入念な「下調べ」を行うことが求められること、日頃から様々な体験をすることで話題の引き出しを増やすことが必要であることが分かりました。

ロイヤルコーポレーションは、社内の雰囲気がとても良く、働いている人たちが楽しそうであるという点が印象に残りました。企業の方のサポートで、今後の就職活動に向けて、有益なインターンシップになったと思います。

2年生 神原彰乃 さん (実習先:福山ツーリスト)

今回のインターンシップでは、開店の手伝いや領収書の作成、切符の確認作業、外回りの営業など、様々な体験をさせていただきました。また、福山ツーリストに営業に来られた企業や団体の方の話を聞かせていただく機会もありました。特に外回りの営業では、9つもの会社に同行させていただき、旅行業だけではなく、様々な業種を知ることができたので得をしたように思います。

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 印象的だったのは、電話での対応が多く、旅行業に特有の「業界用語」が使われていた点です。これは、聞き間違いによるミスが企業の信用に関わってくるので、それを防ぐための工夫とのことでした。また、切符の手配などは何人もの人が間違いのないように繰り返し確認しており、お客様からの信頼が第一であることが分かりました。

インターンシップを終え、就職活動や社会に出て行く際に重要と考えたのは次の三点です。まず、相手や場に合わせた適切な言葉遣いをすること。次に、良いことも悪いことも報告する・聞くことによって、不測の事態に備える、あるいは個人や企業の成長につなげることが求められていると感じました。最後に、社会に出てから求められる資格を学生の間に取得しておくことも必要だと思います。また、今回のインターンシップを通じて、一見すると業務とは関係のないような知識であっても、相手との話題づくりなどで役立つことがあることが分かり、見聞を広げることの重要性を感じました。

第7回「友だちにすすめたい本」フェア、啓文社コア福山西店にて開催中!

現在、「啓文社福山コア西店」において、コンクールの入賞者によってすすめられた本が展示されています。以前のお知らせでは「春休み中に」ということでしたが、予定を前倒しして展示コーナーが登場です!
    
画像を見ていただければわかりますが、いわゆる平積みのような状態でコーナーを設けています。昨年とは異なり、応募作品そのものの展示はありませんが、入賞者の名前はきちんと添えられています。

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自分の選んだ本が本屋さんに並ぶって、何だかワクワクしますよね。誰かが手に取ってレジに持っていく姿を見た日にゃ・・・

展示期間は2/12~3/15です。ぜひ足をお運びください!

第7回「友だちにすすめたい本」コンクール 結果発表!

本年度の応募総数は1031篇でした。たくさんのご応募ありがとうございました。
【  】内は受賞者の方が読まれた本の情報です。
興味のある作品を手にとって、読み終わったらまた次の人にすすめてみて下さい。


★最優秀賞★ 

杉原 茜さん(尾道高等学校 1年生)
【美嘉 『いちご水』】

☆優秀賞☆

横山 実歩さん(西条農業高等学校 1年生)                             
【湊かなえ 『告白』】                                               

脇岡 桃子さん(広島文教女子大学附属高等学校 2年生) 
【カーソン,R. 『沈黙の春』】

谷川 菜穂さん(広島文教女子大学附属高等学校 2年生)
【宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』】

☆佳作☆ 

坂上 ひかりさん(尾道商業高等学校 1年生)                             
【石井希尚 『明けない夜はない』】

岩井 響さん(尾道高等学校 1年生)                                  
【武者小路実篤 『友情』】                                           

武田 遥さん(尾道高等学校 1年生)                                   
【有川浩 『図書館戦争』】

山﨑 美玖さん(尾道高等学校 1年生)                                
【シンガー,P. 『あなたが救える命』】                                    

新川 莉奈さん(県立広島商業高等学校 1年生)                            
【野寺治孝・石井ゆかり 『いつか、晴れる日』】                              

松浦 志帆さん(西条農業高等学校 3年生)                              
【キャロル,L. 『不思議の国のアリス』】                                    

上田 萌夏さん(広島文教女子大学附属高等学校 2年生) 
【芥川龍之介 『桃太郎』】

福田 朱李さん(広島文教女子大学附属高等学校 1年生)                      
【有川浩 『阪急電車』】                                             

槇本 ひかるさん(広島文教女子大学附属高等学校 2年生)                    
【重松清 『きみの友だち』】

第7回「友だちにすすめたい本」コンクール 表彰式

去る1月24日(土)、宮地茂記念館にて、第7回「友だちにすすめたい本」コンクール表彰式が行われました。学校行事や部活の試合などと重なり、受賞者(13名)全員の出席は叶いませんでしたが、先生や保護者の方も含めて8名ご出席いただきました。

まず、西田学科長からのご挨拶。1000篇を超えるご応募をいただいたことへの感謝が述べられました。
 
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次に、メインイベントである賞状と副賞の授与。審査委員長である丹藤先生(本学教授)から、受賞者のみなさん一人一人に手渡されます。最優秀賞の杉原茜さん(尾道高等学校1年)には、トロフィーも授与されました。みなさん、嬉しさと恥ずかしさが入り混じったような表情が印象的でした。ちなみに副賞は図書カードです。

表彰式記念撮影

 続いて、審査員の先生方からご講評をいただきました。どの先生も(もちろん良い意味で)審査が難しかったとおっしゃっていました。岩崎文人先生(ふくやま文学館館長)と光原百合先生(尾道市立大学教授)からは、字数制限のある中で読み手に気持ちを伝えるポイントについてお話がありました。高校生よりも同伴された先生方がメモを多くとっていらした気がします。

丹藤先生と青木美保先生(本学教授)からは、今後のコンクールのあり方に関わる言及もありました。特に「コピペ」問題は、本コンクールのみならず、教育現場の大きな課題として取り組まねばならないと思います。

最後に、記念撮影。受賞者と審査員の先生方が一斉にフラッシュを浴びます。昨年同様、まるで何かの記者会見のようです。目線の配り方に戸惑うみなさん・・・。