社会人話し方講座2013

「社会人話し方講座 2013」の報告
2月20日に「社会人話し方講座」開催されました。ここでは、企業実習に参加した学生3人と、実習を受け入れ、ご指導下さった企業の方のお話を紹介します。
                                                                                                                                                            社会人話し方講座について                                        
人間文化学科では、4年間の学びの中心に「言語運用能力の育成」を置いています。その実践活動の一つとして、2011年度から企業における営業や、接客、接遇のあり方に重点を置いた企業実習を実施してきました。当初は一社、学生一人という小規模な実験的実施でしたが、2013年度から3社・1所に4人の学生を送り出し、企業や介護施設等の現場で丁寧なご指導をいただくとともに、学生も大変貴重な経験をしました。                     
「社会人話し方講座」はこの実習の締めくくりであり、学生たちの体験の内容を学内の学生と教員に広く知ってもらうとともに、学生を受け入れてご指導下さった企業等の方々に社会での話し方について具体的なお話を伺い、企業と大学のコミュニケーションの場を開くためのものです。そして、何よりも、この会合を今後の学内の教育や学生の就職活動に活かすことが目的です。                                                    「社会人話し方講座」は、「自分未来創造室」との連携活動です。
「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」                    
-産業界のニーズに沿ったインターンシップの強化-
 
★学生による実習報告★
古屋勇人 君 (実習先:株式会社COM.PASS)                           
大学とアルバイトの他で、社会人の方、特に自分自身が将来就職することになるような企業の方と出会う機会というのは少ないので、就職活動前に企業実習を行い、働くことをイメージできてよかった。後輩にもこのような機会を活かしてほしいと思う。
                        
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主として福山の「夏まつり」のスタッフとして活動したが、普段は参加者でしかないイベントの内側がどのようになっているのか知ることができた。実習中は、周囲の人や環境に慣れていなかったこともあるが、少し受身になってしまったので、自分から積極的に企業の方に話しかけることができれば、より実りの多い経験になったのではないかと思う。               
企業の方の「知らないよりも、知ったふりをする事の方が悪い」という言葉が、祖父が口にしていたこともあり、最も心に残った。  
                                     
藤井篤志 君 (実習先:株式会社ロイヤルコーポレーション)
様々な人の営業に同行して、それぞれのスタイルや特徴を学ぶことができた。「話し方」については、営業を行う方は、仕事に限らず趣味や社会の動向など、話題が豊富であること、個人・企業といった相手によって話し方や内容に変化があることが分かった。「話し方」とは関係ないが、仕事にはスケジュール管理が重要であることも勉強になった。
 
PENTAX DIGITAL CAMERA移動中に雑談をしていた時、親しく話すのは、自分が相手を信頼している、自分が相手から信頼されていることだと感じた。そこで、信頼関係を相手(営業の場合はお客様)と築くために何をしているのかとその方にと尋ねたところ、「何度も訪問すること(話すこと)」との答えが返ってきた。また、自分が話すことだけではなく、相手に話してもらい、それを傾聴すること、相手のことを知るための情報収集が不可欠であり、コミュニケーションにおける「聞く」ことの重要性が分かったのは実習の成果だと思う。                                   
企業の方のお話では「お客様が1番幸せで、満足できることが大切。そのためには、自分自身がまず幸せであり、楽しめていること」という言葉や、「人と人とのつながりを大切にすることが最も重要」という言葉が印象に残った。



橋本佳奈 さん (実習先:福山ツーリスト)                                
昔から憧れている旅行業に就きたいと思っているので、インターンシップに参加した。旅行業というのは、国内外の旅のプランをたてるなど、華やかなイメージだったが、実際には地味な作業も多く、自分の考えていたものとは少し違っていた。企業実習で、社会の空気を吸って、実際の仕事が自分のイメージとは異なることを知り得たのは、就職活動を行うにあたって、とても役にたった。 

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お客様の旅行プランのイメージを的確にとらえるコミュニケーション能力や、「話し方」にメリハリをつけて重要な点を分かりやすく伝えることが重要だと思った。同時に、大学ではあまり必要とされないマナーの重要性を改めて感じることが多かった。また、社会では、自分の小さなミスが、お客様や会社の方など、多くの人の迷惑につながることを実感した。
・・・全員に共通していたのは、「仕事に対するイメージと実際の仕事との違いが分かって良かった」、「アルバイトとは違う社会の空気を吸うことができ、就職活動の参考にすることができる」という点です。そして、何より「企業実習の機会を後輩にもぜひ活用してほしい」とのことでした。                             
企業の方のお話は、次のページに掲載しています。

★企業の方のお話★
 株式会社COM.PASS 佐藤さん 
仕事の内容や「言葉」、「話し方」は技術と同じで、学んだり慣れたりすることが可能です。コミュニケーションにおいて重要なのは、相手や対象(販売の仕事なら商品、イベントなど形のないものならプランなど)を良く知って理解しようとすることです。相手やモノ、社会で必要とされるマナーなどを知るには、「知りたい」という気持ちがなければ始まりません。表面的な「上手な言葉」よりも、言葉を運用するための知的好奇心が必要だと思います。
 
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株式会社ロイヤルコーポレーション  杉原さん
営業の仕事では、お客様の話を聞くことはもちろん、ビジネスとは直接関係のない「世間話」も重要です。地域に根ざした会社なので、お客様との会話にも地域の歴史や人物などの話題も出てきます。そういった、仕事以外の知識や経験、出会いも仕事に活きてくるものです。                      大学でも重視されている「読む・書く・話す」能力は、社会に出ても必要なものですが、特に「話す」ことが重要です。また、大学生の皆さんには、様々な「出会い」を大切にしてほしいと思います。
 
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