HSK(漢語水平考試)に取り組む学生との座談会

清水です。今回はHSKについての記事をお送りします。人間文化学科では「語学資格取得支援」を行っており、中国語(HSKの個別指導)では、特に難しいとされるリスニングを中心に、単語や文法事項の対策を行っています昨年11月に実施されたHSKでは、1~4級に本学科の学生が合格しました。  

また、学生の中には福山大学孔子学院を活用しながら中国語を学ぶ学生もいます。以下、福山大学孔子学院も利用しながら中国語を学んできた学生2人人間文化学科4年の村上栞さん、メディア情報文化学科3年の住田佳奈美さん)の対談をお送りします。

お二人とも、こころよく対談とコメント執筆を引き受けて下さいました。ありがとうございます。きっかけや目標はそれぞれ異なりますが、中国語学習に興味を持っている方の参考になればと思います。

◆中国語を学ぼうと思った動機、きっかけは?

村上:
第二外国語を選ぶときに、中国語について説明してくれた女性の先輩が可愛かったので(笑)。先輩が行くなら私も中国語にしようかなと思いました。

住田:

高校生のときに、私の好きなアーティストの動画をたまたま中国語の字幕付きで見て、その中で、メンバーが海外公演をするために中国語を喋っていました。その時、波のような四声(四つのイントネーション)が独特で、新鮮で面白いなと思いました。

英語はみんな勉強するけど、中国語をしている人が周りにいなかったので、だったら中国語をやりたいなと思ったんです。高校では中国語を学ぶ機会が結局ないまま卒業しましたが、大学では言語が選べる→それなら中国語!となりました。


学んでみて(留学してみて)、面白かったこと、難しかったことなどありますか?

住田:
漢字の違いです。日本語も中国語も漢字を使うけど、たとえば「ごんべん」は簡体字だと違ってきます。日本人は漢字が読めるのでフィーリングで読めちゃいますが、どう読んでも読めない漢字や単語もあります。それが読めたりすると、「わかった!」ってなります。都市圏に行くと多言語の張り紙もよく目にしますよね。日本人が読めなさそうなものが分かった時、小さな喜びを感じます。

村上:

実際に中国語で交流している時が面白かったです。留学時の友人の中にスペイン人の女の子がいて、その子がすごく中国語ができる子で、携帯の機能について教えてくれて。頼りになるなって思いました。

あとは、一番仲が良かった子に、博士課程のモンゴル人の子がいました。また、留学中に北京市内に1人で公園に遊びに行ったりしていました。ちなみに、この留学は、福山大学孔子学院のサマーキャンプがきっかけになっています。

住田:
発音の種類が多い中国語は、音声学的にも、日本人にとって難しいと思います。確か日本人は、shは簡単にできるけど、他はすぐには難しいと聞いたことがあります。


孔子学院へはいつから通学しているんですか?

村上:
サマーキャンプに1年生の時に行って、その後からずっと行っています。そのきっかけは大久保先生(孔子学院前学院長)がきっかけです。HSKを受けたならサマーキャンプに行ってみない?と言われて。

住田:
サマーキャンプは1年生の時から行きたくて、むしろ入学する前から行きたくて。1回1年生の時に、大久保先生が来学してお話くださったんですが、その時はアルバイトの関係で行けず、2年生の時にはサークル活動が忙しくて行けず。3年になって「行くなら今しかない」と思いました。

実際、孔子学院に通ってみてどうですか?どういう授業をしているのですか?

村上:
教科書をもらって、それをやっています。今(当時)のクラスは「上級2」なんですけど、その先生はほぼ中国語でした。少人数制で、今3人でやっています。1人の時や、マンツーマンの時もあります。1人は男子高校生で、お父さんが中国人のハーフの子です。

住田:
私は中級クラスを受けているんですが、中国人の先生が日本語を交えながら授業してくださいます。初級ではほぼ日本語でしたが、中級になると中国語で授業が進むことも多く、とても良い刺激になります。
 

孔子学院のおすすめポイントは?

村上:

中国語を勉強する時間がしっかり取れること。性格的に、孔子学院のような(中国語を学ぶことを目的とする)場所に行かないと勉強が続かないので…。あと、授業料も安いです!

住田:

(先生方は授業以外の)時間もとってくださいますし、講座内や平日でも空いているときに気軽に行けます() 中国文化の切り絵をしたり映画を見ることも出来るし、孔子学院の日にはサマーキャンプで中国に訪れた時に買ったチャイナドレスを着て、中国茶を楽しみました。 

今の目標は?
 
村上:
次はHSK6級※1をとりたいです。


住田:

私は、HSK5級最低限4級※2を目指して(孔子学院に)入ったので、卒業するまでにはとれたらいいなと思っています。ちょっと厳しいかもしれませんが。中国人の人と話ができたらいいなと。困っているときなど、英語以外の言語でも、実生活で話せたらいいなと思います。

また、福山大学に入学して本当によかったと思っています。高校の時、福大には中国人の留学生が多いと先生から聞いたのですが、その環境は大歓迎だと思いました。中国人の留学生の方はどなたも丁寧に教えてくださるので私はすごく嬉しくて。

孔子学院に入って1つ下の経済学部の男の子がすごく頑張っていて、「ああ、こっちに来てやっている子もいるんだ」ととても刺激になりました。年上の方もいれば年下の子もいるし、世代間の壁がありません。学校で一斉に勉強するのとは違う、新鮮な感覚で中国語が学べます。


※1 HSKの級設定…「初級:1、2級」「中級:3、4級」「上級:5、6級」

※2 この記事の編集期間中、4級に合格されました。おめでとうございます!



 

「一起学习汉语吧!」=「一緒に中国語を勉強しましょう!」